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コンサルタントの種類・業界分類全30種一覧!仕事内容の違いを解説

コンサルタントの種類・業界分類全30種一覧!仕事内容の違いを解説
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コンサルタントの種類は30種以上あり、「経営コンサルタント」「戦略コンサルタント」「ITコンサルタント」「組織人事コンサルタント」など業界分類別に仕事内容・必要スキル・年収・コンサルティングファームに違いがあります。

コンサルタントの仕事の種類一覧

コンサルティング業界の世界市場規模は2024年に3,540億米ドルを超え2029年までには年平均成長率(CAGR)4.81%で拡大すると言われており、就職活動や転職活動において高い人気を誇る業界になります。(参照:Consulting Service Market Size & Share Analysis – Growth Trends & Forecasts (2024 – 2029)

一方で、成長傾向にあるコンサル業界では、今まで以上に「卓越した専門性」「他コンサルタントの差別化」が必要となっており、自分が専門とすべきコンサルタントの種類を正しく選ぶことができない場合、競争環境の激しいコンサル業界の生き残りに失敗してしまいます

本記事では、このようなコンサルタントの種類・業界分類に関するお悩みや不安を解消するために、コンサルティング業界のプロが様々な事例を交えて徹底解説していきます。

コンサルタントの種類一覧

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コンサルフリーは株式会社SowLabが運営する即戦力のフリーランスが集まるコンサルタント専門のプラットフォームです。TMT業界(電機/電子・インターネット・AI・通信・広告メディア・エンタメ・放送業界)を中心に、新規事業開発・組織人事・マーケティング・生成AI・SAP/ERP領域に強みを持つプロが多数在籍しています。

相馬秀幸(株式会社SowLab)

監修
相馬秀幸
株式会社SowLab 代表取締役


大手製造業・デロイトトーマツコンサルティングを経てフリーコンサルに独立後、コンサル×メディア開発スキルを活かし株式会社SowLabを創業。製造・電子・通信・放送・広告/メディア・エンタメ業界を中心に、経営戦略、新規事業開発、M&A、組織人事戦略、マーケティング・営業戦略、次世代マスメディア戦略、SAP/ERP導入、生成AI活用、WEB設計/開発、SEO戦略など多数のコンサルプロジェクトを経験。

株式会社ソウラボ

執筆者/運営会社
株式会社SowLab

コンサルフリーマガジン事務局


コンサルフリーマガジンは株式会社SowLab(ソウラボ)が運営する日本最大級のコンサル情報メディア。新規事業開発・組織人事・マーケティング・生成AI・SAP/ERPを専門としたコンサルティング事業、フリーランスエージェント事業(コンサルフリー)、デジタルメディア事業を展開。
>>お問い合わせはこちら

目次

コンサルタントの種類・業界分類一覧比較表【まとめ】

コンサルタントの仕事の種類一覧

早速結論ですが、コンサルタントの業界分類・種類別の一覧表は下記になります。

【ビジネス系】経営コンサルタント
総合系コンサルタント
戦略系コンサルタント
業務改善(BPR)コンサルタント
PMOコンサルタント
新規事業開発コンサルタント
【領域特化系】組織人事系(HR)コンサルタント
財務・会計系コンサルタント
M&Aコンサルタント
事業再生コンサルタント
シンクタンク系コンサルタント
営業コンサルタント
マーケティングコンサルタント
SCMコンサルタント
PLMコンサルタント
【IT・システム系】ITコンサルタント
DXコンサルタント
AIコンサルタント
セキュリティコンサルタント
ERPコンサルタント
SAPコンサルタント
CRMコンサルタント
Salesforceコンサルタント
SEOコンサルタント
【業界特化系】製造業コンサルタント
医療・ヘルスケアコンサルタント
建設コンサルタント
不動産コンサルタント
中小企業診断士
ベンチャー・スタートアップコンサルタント

ご覧のように、コンサルタントの仕事は、ビジネス系・領域特化系・IT/システム系・業界特化系に分類され数十種類あることがわかります。

コンサルタントとは、特定分野に高い専門性と経験を持ち企業自身でも解決できない課題を解決するプロフェショナルになるため、下図のように戦略・M&A・組織人事などの「領域」と、自動車業界・製造業界・消費財業界などの「業界」の掛け算によって専門性が区分される職種になるのです。

コンサルタントの仕事の専門性の考え方

本記事では、各コンサルタントの種類・分類ごとに仕事内容・特徴・年収・案件事例・メリット・デメリットを具体的に解説していきますので、「自分がどのコンサルタント職種をやりたいのか?向いているのか?」の目線でお読みください。

そもそもコンサルタントとは?

コンサルタントとは、クライアント企業が抱える経営課題を解決することを目的に、自身の専門性や経験を活かして助言や伴走支援をする外部の専門家です。コンサルタントの仕事はクライアントの課題解決のアプローチを提案しプロジェクトチームを組成し日々の業務支援を行います。

コンサルタントの仕事とは

コンサルティングサービスを提供する組織・企業はコンサルティングファームと呼ばれ、総合系・戦略系・財務会計系・IT/デジタル系・組織人事系・シンクタンク系と様々な種類が存在します。

コンサルティング会社(コンサルティングファーム)の業界マップ・カオスマップ

【ビジネス系】コンサルタントの種類・業界分類一覧

ビジネス系コンサルタント分類におけるコンサルタントの仕事の種類は下記になります。

経営コンサルタント

経営コンサルタントとは、企業の経営全般に関してアドバイザリーや支援を行うコンサルティングの仕事です。

具体的な仕事内容は、全社経営戦略策定、中期経営計画策定、経営効率化のための業務改革などを支援します。経営全般に関する知識や経験が求められ、汎用的かつ再現性の高い仕事が特徴になります。

経営コンサルタントの特徴

経営コンサルタントの特徴(仕事内容・スキル・資格・企業例)
職種(正社員)経営コンサルタント
職種(フリーランス)フリーランス経営コンサルタント
案件内容の例中期経営計画の策定、全社経営戦略、ロードマップ策定支援、経営効率化のための業務改革支援、海外展開支援、など
必要なスキル・資格基礎的な経営・簿記知識、クライアントの業界知見、コミュニケーション能力、論理的思考力、市場や業界トレンドを読み解く洞察力、、ドキュメンテーションスキル、など
コンサル会社(例)総合系コンサルティングファーム
(アクセンチュア、デロイト、PwC、KPMG、EY、アビームコンサルティング、日立コンサルティング、IBMコンサル部門など)
年収(正社員)650万円~2050万円
年収(フリーランス)780万円~2460万円

メリット

  • 経営全般をテーマにするためビジネスの基礎的スキルを養うことができる
  • 汎用的かつ再現性が高い仕事

デメリット

  • クライアントの業界/業態の専門性が偏りやすい
  • IT/テクノロジー/AI分野に弱い傾向がある

総合系コンサルタント

総合系コンサルタントとは、幅広い業界や業務領域において戦略策定から業務改善、IT導入まで、企業の経営課題を包括的に支援するコンサルティングの仕事です。

経営コンサルタントとの違いとして、経営コンサルタントは経営の上流系に特化した側面が強く、総合系コンサルタントは戦略から実行まで幅広い伴走支援まで行う点が異なります。

総合系コンサルタントの特徴

総合系コンサルタントの特徴(仕事内容・スキル・資格・企業例)
職種(正社員)総合系コンサルタント
職種(フリーランス)フリーランスコンサルタント
案件内容の例経営に関する全般支援、経営戦略、組織人事設計、財務会計アドバイザリ、コスト削減、業務改善支援、PMO支援など
必要なスキル・資格基礎的な経営・簿記知識、クライアントの業界知見、コミュニケーション能力、論理的思考力、ドキュメンテーションスキル、など
コンサル会社(例)総合系コンサルティングファーム
(アクセンチュア、デロイト、PwC、KPMG、EY、アビームコンサルティング、日立コンサルティング、IBMコンサル部門など)
年収(正社員)650万円~2050万円
年収(フリーランス)780万円~2460万円

メリット

  • 総合的なコンサルティングスキルを養うことができる
  • 汎用的かつ再現性が高い仕事

デメリット

  • 深い専門性が身につかない場合がある
  • 所属する部門により提供するコンサルティング領域が大きく異なりキャリアプランを描きづらい

戦略系コンサルタント

戦略コンサルタントとは、企業や組織の経営戦略や事業計画を策定し長期的な成長や競争力向上を支援するコンサルティングの仕事です。

市場調査や業界分析、課題の特定を行い実現可能な戦略を提案するため、経営層と直接対話する機会が高度なコミュニケーション能力と高い分析力が求められます。

戦略コンサルタントの特徴

戦略コンサルタントの特徴(仕事内容・スキル・資格・企業例)
職種(正社員)戦略コンサルタント
職種(フリーランス)フリーランス戦略コンサルタント
プロジェクト(例)全社経営戦略、新規事業戦略、事業戦略、事業ポートフォリオ策定、商品戦略、中期経営計画策定、海外展開戦略、AI・技術戦略、DX戦略など
必要なスキル・資格戦略的洞察能力、高い調査・分析能力、スピード感のある判断力、コミュニケーション能力、論理的思考力、市場や業界トレンドの深い知見、ドキュメンテーションスキル、など
コンサル会社(例)戦略系コンサルティング会社
(マッキンゼー、BCG、ベイン、ATカーニー、ローランドベルガー、ADL、ドリームインキュベータ、Big4系戦略部門など)
年収(正社員)650万円~2050万円
年収(フリーランス)780万円~2460万円

メリット

  • 経営全般をテーマにするためビジネスの基礎的スキルを養うことができる
  • 汎用的かつ再現性が高い仕事

デメリット

  • クライアントの業界/業態の専門性が偏りやすい
  • IT/テクノロジー/AI分野に弱い傾向がある

業務改善(BPR)コンサルタント

業務改善・BPR(Business Process Reengineering)コンサルタントとは、企業の業務プロセスを分析し効率化や最適化を図るコンサルティングの仕事です。

BPRの領域は多岐に渡り、経営管理・会計・組織人事・IT・営業・マーケティング・設計開発・SCMなど様々な業務フローを再設計しコスト削減や生産性向上を行うため、ITツールの導入や組織改革も含めた包括的な提案が求められます。

業務改善・BPRコンサルタントの特徴

業務改善・BPRコンサルタントの特徴(仕事内容・スキル・資格・企業例)
職種(正社員)業務改善コンサルタント
BPRコンサルタント
職種(フリーランス)業務改善フリーランスコンサルタント
BPRフリーランスコンサルタント
案件内容の例業務課題ヒアリング・整理、BPR案策定、業務要件定義書策定、システム要件定義書策定、Fit&Gap策定、システム・ツール評価/選定、など
必要なスキル・資格クライアント業務の深い理解、業界のバリューチェーンの深い理解、コミュニケーション能力、情報分析能力、情報整理能力、など
コンサル会社(例)総合系コンサルティングファーム
(アクセンチュア、デロイト、PwC、KPMG、EY、アビームコンサルティング、日立コンサルティング、IBMコンサル部門など)
年収(正社員)650万円~2050万円
年収(フリーランス)780万円~2460万円

メリット

  • クライアント業務を深く理解することができる
  • 特定の業務区分の深い知見を身につけることができる

デメリット

  • 特定領域以外になると専門性が身につかない
  • システム・ITのブリッジまたは導入までできないと市場価値が低くなるリスクがある

PMOコンサルタント

PMO(Project Management Office)コンサルタントとは、プロジェクトの計画、実行、進捗管理、リスク管理を支援するコンサルティングの仕事です。

プロジェクトチームの中心的な役割を担い、プロジェクトの成功を保証するために必要なプロセスの整備や調整を行い複数のプロジェクトを管理し全体のパフォーマンス向上を支援します。

PMOコンサルタントの特徴

PMOコンサルタントの特徴(仕事内容・スキル・資格・企業例)
職種(正社員)PMOコンサルタント
職種(フリーランス)フリーランスPMO
案件内容の例プロジェクトマネジメント(PM)、プロジェクト管理、進捗・課題・リスク管理、変更管理、ガイドライン設計、PMO組織設計
必要なスキル・資格プロジェクト管理能力、マルチタスク能力、コミュニケーション能力、チームワーク力、ドキュメンテーションスキル、など
コンサル会社の例総合系コンサルティングファーム(マッキンゼー、BCG、アクセンチュア、デロイト、PwC、KPMG、EY)、PMO専門コンサルファーム、ITベンダー・Sier
年収(正社員)600万円~1500万円
年収(フリーランス)864万円~2160万円

メリット

  • プロジェクトの全体感を俯瞰できる
  • マネジメントや上層部と直接的に関与することができる

デメリット

  • 業務負荷が高いときがある
  • 深い専門性が身につきづらいリスクがある

新規事業開発コンサルタント

新規事業開発コンサルタントとは、企業の新しい事業や製品のアイデア創出、ビジネスモデル構築、事業計画策定を支援するコンサルティングの仕事です。

市場調査や競合分析を基に、企業の持つリソースを最大限に活用しながら新規事業の立ち上げをサポートするため、発想力と実行力、そしてビジネス全般への深い理解が求められます。

新規事業開発コンサルタントの特徴

新規事業開発コンサルタントの特徴(仕事内容・スキル・資格・企業例)
職種(正社員)新規事業開発コンサルタント
職種(フリーランス)フリーランス新規事業開発コンサルタント
案件内容の例成長戦略、事業戦略、事業ポートフォリオ分析、事業開発、PoV/PoC/PoB、プロダクト開発、アライアンス戦略・M&A
必要なスキル・資格新規事業の立上げから商品化までの経験、業界の市場や顧客の深い知見、クライアントの業界知見、創造力、プレゼンテーション能力、など
コンサル会社の例戦略系・総合系コンサルティングファーム(マッキンゼー、BCG、アクセンチュア、デロイト、PwC、KPMG、EY)、新規事業開発専門コンサルファーム(
年収(正社員)600万円~1700万円
年収(フリーランス)864万円~2448万円

メリット

  • 最先端のトレンドに携われてテーマが面白い
  • 0→1で事業を創ることができやりがいがある

デメリット

  • 成功経験がないと案件獲得しづらい
  • クライアントの商品や業界、市場の深い知見が求められる

【領域特化系】コンサルタントの種類・業界分類一覧

領域特化系コンサルタント分類におけるコンサルタントの仕事の種類は下記になります。

組織人事系コンサルタント

組織人事コンサルタントとは、企業の組織改革や人事戦略の立案・運用支援を行うコンサルティングの仕事です。

採用、評価制度、報酬体系、働き方改革など、組織と人材の課題解決を通じて企業の成長をサポートし、人的資本を最大限に活用するための戦略提案が求められます。

組織人事コンサルタントの特徴

組織人事コンサルタントの特徴(仕事内容・スキル・資格・企業例)
職種(正社員)組織人事コンサルタント
職種(フリーランス)フリーランス組織人事コンサルタント
プロジェクト(例)人事戦略、制度改革、組織構造改革、人事業務改革(BPR)、人材育成、人材開発、タレントマネジメント、チェンジマネジメント、人事DD、人事制度統合(PMI)、HRDX
必要なスキル・資格組織人事に関する業務知見、戦略的洞察能力、高い調査・分析能力、コミュニケーション能力、論理的思考力、ドキュメンテーションスキル、など
コンサル会社(例)組織人事系コンサルティング会社
(マーサー、コーン・フェリー、ウィリス・タワーズ・ワトソン、エーオン、Big4系HRコンサル部門、など)
年収(正社員)600万円~1700万円
年収(フリーランス)780万円~2460万円

メリット

  • 組織人事をテーマにするため経営の根幹に影響を与えることができる
  • 汎用的かつ再現性が高い仕事

デメリット

  • 組織人事の業務知見が求められる
  • IT/テクノロジー/AI分野に弱い傾向がある

財務・会計系コンサルタント

財務・会計コンサルタントとは、企業の財務状況や会計業務を分析し効率化や改善を提案するコンサルティングの仕事です。

資金調達、コスト削減、M&A支援、会計システム導入など、多岐にわたる領域で企業の経営基盤を強化し、高度な財務知識と分析力を活かし企業価値の向上に貢献します。

財務・会計コンサルタントの特徴

財務会計コンサルタントの特徴(仕事内容・スキル・資格・企業例)
職種(正社員)財務コンサルタント
会計コンサルタント
職種(フリーランス)フリーランス財務コンサルタント
フリーランス会計コンサルタント
プロジェクト(例)財務/会計戦略、予算管理、コスト削減、財務デューデリジェンス、キャッシュフロー管理、資金繰り改善、IFRS対応、内部統制、コンプライアンス体制構築、経営計画、パフォーマンス評価、など
必要なスキル・資格会計士・税理士などの国家資格、財務・会計に関する業務知見、高い調査・分析能力、コミュニケーション能力、論理的思考力、ドキュメンテーションスキル、など
コンサル会社(例)財務・会計系コンサルティング会社
(Deloitte、PwC、KPMG、Ernst & Young)
シンクタンク系コンサルティング会社
(みずほリサーチ&テクノロジーズ、野村総合研究所 (NRI)、大和総研など)
年収(正社員)600万円~1700万円
年収(フリーランス)780万円~2460万円

メリット

  • 財務・会計をテーマにするため経営の根幹に影響を与えることができる
  • 財務・会計知見を活かすことができる

デメリット

  • 公認会計士・税理士などの資格が求められる場合がある
  • 専門知識がないと業務ができない

M&Aコンサルタント

M&Aコンサルタントとは、企業の買収や合併のプロセスを支援しクライアント企業の戦略的成長をサポートするコンサルティングの仕事です。

M&A案件の発掘から交渉、契約締結までの全工程に関与し、法務や財務、税務に関する知識が必要とされます。また、クライアントのビジネスモデルや市場環境を深く理解し、最適な取引条件を引き出すためのアドバイスを行います。

M&Aコンサルタントの特徴

MAコンサルタントの特徴(仕事内容・スキル・資格・企業例)
職種(正社員)M&Aコンサルタント
職種(フリーランス)フリーランスM&Aコンサルタント
案件内容の例M&A戦略、事業再編、海外企業買収、未上場企業の株式譲渡、新規事業立ち上げ、売却先候補企業の調査、デューデリジェンス、統合後の経営統合プラン策定、PMI、など
必要なスキル・資格財務分析スキル、交渉力、法務知識、プロジェクトマネジメント能力、コミュニケーション能力、公認会計士、税理士、M&Aアドバイザー認定資格など
コンサル会社(例)野村総合研究所、三菱UFJリサーチ&コンサルティング、PwCアドバイザリー、KPMGファイナンシャルアドバイザリー、デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリー、EYトランザクションアドバイザリーサービス、日本M&Aセンター、株式会社ストライク、M&Aキャピタルパートナーズ株式会社
年収(正社員)650万円~2050万円
年収(フリーランス)780万円~2460万円

メリット

  • 経営課題を解決し、クライアントの成長を促進できる
  • さまざまな業界の知識を広げることができる

デメリット

  • 高度な専門知識と多忙なスケジュールが求められる
  • 成果が出るまでに長期間を要するケースが多い

事業再生コンサルタント

事業再生コンサルタントとは、経営難に直面している企業の再建をサポートし、持続可能な成長へと導くための戦略策定や実行支援を行うコンサルティングの仕事です。

財務分析を通じて問題の本質を把握し、経営改善プランの立案と実行支援を行うことが主な業務です。また、金融機関や関係者との調整を行い、最適な再生プランをクライアントとともに実現します。

事業再生コンサルタントの特徴

事業再生コンサルタントの特徴(仕事内容・スキル・資格・企業例)
職種(正社員)事業再生コンサルタント
職種(フリーランス)フリーランス事業再生コンサルタント
案件内容の例資金繰り改善支援、リストラクチャリング支援、債務圧縮交渉、キャッシュフロー改善、事業売却支援、経営改善計画の策定、収益性分析、企業価値評価(バリュエーション)、再生計画モニタリング、事業撤退支援など
必要なスキル・資格財務分析スキル、問題解決力、交渉・調整能力、戦略的思考、プロジェクトマネジメント能力、公認会計士、税理士、事業再生士(CTP)
コンサル会社(例)デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリー、PwCアドバイザリー、KPMGファイナンシャルアドバイザリー、EYトランザクションアドバイザリーサービス、三菱UFJリサーチ&コンサルティング、日本再生機構、日本M&Aセンター
年収(正社員)650万円~2050万円
年収(フリーランス)780万円~2460万円

メリット

  • 企業再建を通じて地域経済への貢献ができる
  • 経営全般に関する深い知識と実務経験が得られる

デメリット

  • 経営難の企業を担当するため精神的負担が大きい
  • 成果が出るまでに時間がかかりやすい

シンクタンク系コンサルタント

シンクタンク系コンサルタントとは、政策や経済動向の分析、将来の予測を基に政府や企業に対して的確な提案を行うコンサルティングの仕事です。

幅広い分野に精通し、専門的な知見を活かして社会課題の解決やビジネス戦略の立案に貢献する役割を持ち、高い分析能力とデータリサーチスキルが求められ綿密な調査に基づくレポート作成が主な業務となります。

シンクタンク系コンサルタントの特徴

シンクタンク系コンサルタントの特徴(仕事内容・スキル・資格・企業例)
職種(正社員)シンクタンク系コンサルタント
職種(フリーランス)フリーランスシンクタンク系コンサルタント
案件内容の例政策提言、経済・市場分析、データ分析、レポート作成、調査設計、シナリオプランニング、業界動向調査、顧客インタビュー、将来予測、リスク評価
必要なスキル・資格分析力、論理的思考力、調査スキル、コミュニケーション能力、プレゼンテーションスキル、経済学や経営学の学位、MBA(経営学修士)、データサイエンス関連資格、コンサルティング関連資格(例:中小企業診断士)、TOEICや英語力検定
コンサル会社(例)野村総合研究所(NRI)、三菱総合研究所(MRI)、日本総合研究所(JRI)
年収(正社員)650万円~2050万円
年収(フリーランス)780万円~2460万円

メリット

  • 多様な業界知識とデータに基づいた精緻な分析が可能
  • 社会的に意義のある政策提言や解決策の提供に携われる

デメリット

  • 調査やデータ分析に膨大な時間がかかる
  • 高度な専門知識が求められ、自己研鑽が欠かせない

営業コンサルタント

営業コンサルタントとは、企業の営業活動を効率化し売上向上を目指した戦略立案やプロセス改善を行うコンサルティングの仕事です。

顧客の課題を把握し、営業チームのトレーニングや営業ツールの導入支援を通じて成果を最大化する役割を担い、実践的な営業ノウハウとコンサルティングスキルが求められます。

営業コンサルタントの特徴

営業コンサルタントの特徴(仕事内容・スキル・資格・企業例)
職種(正社員)営業コンサルタント
職種(フリーランス)フリーランス営業コンサルタント
案件内容の例営業プロセス診断、販売戦略策定、営業トレーニング、CRMシステム導入支援、顧客データ分析、営業資料の改善提案、KPI設定・モニタリング、市場調査、提案書作成、営業組織の再編支援など
必要なスキル・資格営業経験やセールススキル、問題解決力、データ分析力、プレゼンテーション能力、コミュニケーションスキル、営業経験(資格ではなく実績が重要視される)
コンサル会社(例)アクセンチュア、デロイト トーマツ コンサルティング、PwCコンサルティング、EYアドバイザリー、ベイカレント・コンサルティング、リンクアンドモチベーション、セールスフォース
年収(正社員)650万円~2050万円
年収(フリーランス)780万円~2460万円

メリット

  • 売上向上という具体的な成果が見える幅広い
  • 業界の営業手法を学び、自身の知識を深められる

デメリット

  • 営業成績の責任を間接的に負うことが多い
  • 現場レベルでの反発や抵抗を受けることがある

マーケティングコンサルタント

マーケティングコンサルタントとは、企業のブランド力向上や売上拡大を目指して効果的なマーケティング戦略を提案・実行するコンサルティングの仕事です。

市場調査やターゲット分析を基に、デジタル広告やPR活動など幅広い手法を活用し顧客の課題解決を支援します。最新のマーケティング手法を駆使しながら、成果を出すことが求められる職種です。

マーケティングコンサルタントの特徴

マーケティングコンサルタントの特徴(仕事内容・スキル・資格・企業例)
職種(正社員)マーケティングコンサルタント
職種(フリーランス)フリーランスマーケティングコンサルタント
案件内容の例市場調査、ターゲット分析、マーケティング戦略立案、デジタル広告キャンペーン設計、コンテンツマーケティング、ブランドポジショニング、KPI設定・パフォーマンス分析、ソーシャルメディア戦略、顧客エンゲージメント向上施策、広告予算の最適化など
必要なスキル・資格データ分析力、戦略的思考力、デジタルマーケティングの知識、プレゼンテーション能力、コミュニケーションスキル、デジタルマーケティング関連資格(例:Salesforce・HubSpot認定資格)、MBA(マーケティング専攻)、TOEICや英語力検定(グローバル企業対応の場合)
コンサル会社(例)アクセンチュア、デロイト トーマツ コンサルティング、PwCコンサルティング、EYアドバイザリー、電通コンサルティング、博報堂コンサルティング
年収(正社員)650万円~2050万円
年収(フリーランス)780万円~2460万円

メリット

  • 企業の成長やブランド力向上に貢献できる
  • デジタルや最新技術を活用し、マーケティングの最前線で活躍できる

デメリット

  • 成果が短期間では分かりにくい場合がある
  • 高度な専門知識とトレンドへの対応力が常に求められる

SCMコンサルタント

SCM(サプライチェーンマネジメント)コンサルタントとは、企業の物流、調達、生産、在庫管理などのプロセスを効率化し、全体のコスト削減や納期短縮を支援するコンサルティングの仕事です。

サプライチェーン全体を見渡し、最適な計画やシステムの導入を支援する専門家です。複雑なサプライチェーン課題を解決し、クライアントの競争力向上に貢献します。

SCMコンサルタントの特徴

SCMコンサルタントの特徴(仕事内容・スキル・資格・企業例)
職種(正社員)SCMコンサルタント
職種(フリーランス)フリーランスSCMコンサルタント
案件内容の例サプライチェーン全体分析、調達戦略の最適化、在庫管理プロセス改善、生産計画立案、物流コストの削減提案、ITシステム導入支援(ERP、SCMシステム)、リアルタイムデータの活用支援、需給予測モデル構築、サプライチェーンリスク評価、持続可能なサプライチェーン戦略の策定
必要なスキル・資格ロジスティクスの知識、データ分析力、問題解決力、プロジェクトマネジメントスキル、コミュニケーション能力、APICS認定資格(例:CPIM, CSCP)、PMP(プロジェクトマネジメントプロフェッショナル)、ERP関連資格(SAP、Oracleなど)
コンサル会社(例)アクセンチュア、デロイト トーマツ コンサルティング、PwCコンサルティング、EYアドバイザリー、マッキンゼー・アンド・カンパニー、ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)、ベイカレント・コンサルティング
年収(正社員)650万円~2050万円
年収(フリーランス)780万円~2460万円

メリット

  • サプライチェーンの効率化による企業のコスト削減に直接貢献できる
  • 多様な業界に携わり、幅広い知見を得られる

デメリット

  • クライアント企業内でのデータ収集や調整に時間がかかる
  • 多数の関係者を巻き込むため、調整力が求められる

PLMコンサルタント

PLM(プロダクトライフサイクルマネジメント)コンサルタントとは、製品の企画から設計、製造、保守、廃棄までのライフサイクル全体を効率的に管理するための戦略やシステムの導入を支援するコンサルティングの仕事です。

特に製造業において、製品データ管理やプロセス最適化を通じて、競争力強化とコスト削減を目指します。ITシステムの知識と業務プロセス改善スキルが重要です。

PLMコンサルタントの特徴

PLMコンサルタントの特徴(仕事内容・スキル・資格・企業例)
職種(正社員)PLMコンサルタント
職種(フリーランス)フリーランスPLMコンサルタント
案件内容の例製品ライフサイクルの分析、PLMシステムの導入支援(例:Siemens Teamcenter, Dassault Systèmesなど)、製品データ管理プロセスの構築・設計から製造までの業務プロセスの最適化、CADデータ統合、ITインフラとの連携提案、製品コスト管理の効率化、サステナビリティに基づいた製品戦略の提案
必要なスキル・資格PLMシステムやソフトウェアの知識、製造業や設計プロセスに関する理解、ITやデータ管理スキル、問題解決力、プロジェクトマネジメントスキル、PLM関連資格(例:Siemens Certified Professional)、PMP(プロジェクトマネジメントプロフェッショナル)、CAD関連資格(例:AutoCAD、SolidWorks)
コンサル会社(例)アクセンチュア、デロイト トーマツ コンサルティング、PwCコンサルティング、EYアドバイザリー、シーメンス(PLMソリューション)、Dassault Systèmes(3DEXPERIENCEプラットフォーム提供)、日本総合研究所、NTTデータ(PLMソリューション)
年収(正社員)650万円~2050万円
年収(フリーランス)780万円~2460万円

メリット

  • 製造業や設計分野の業務改善に直接貢献できる
  • ITやプロセス最適化の専門性を活かして、長期的な価値提供が可能

デメリット

  • 業務範囲が広く、専門知識や経験が求められる
  • PLMシステムの導入や定着に時間がかかる場合がある

【IT・システム系】コンサルタントの種類・業界分類一覧

IT・システム系コンサルタント分類におけるコンサルタントの仕事の種類は下記になります。

ITコンサルタント

ITコンサルタントとは、企業課題をデジタル技術を活用して解決するコンサルティングの仕事です。

システム導入において、現状分析、課題特定、最適なITソリューションの提案・評価、要件定義、Fit&Gap検証、設計・開発、移行、テスト、運用保守を通じて、クライアントの競争力向上を支援します。

ITコンサルタントの特徴

ITコンサルタントの特徴(仕事内容・スキル・資格・企業例)
職種(正社員)ITコンサルタント
職種(フリーランス)フリーランスITコンサルタント
案件内容の例IT戦略、システムアーキテクチャ設計、エンタープライズアーキテクチャ設計(EA)、ITロードマップ策定、Fit&Gap検証、システム要件定義、システム設計・開発、テスト管理、データ移行管理、マスターデータ設計、API連携、運用保守、UAT・トレーニング、など
必要なスキル・資格IT・テクノロジーに関するトレンド理解と深い知見、スクラッチシステムまたはパッケージシステムに関する知見と操作経験、プログラミング開発、工程管理能力、など
コンサル会社の例IT系コンサルティングファーム(アクセンチュア、アビームコンサルティング、日立コンサルティング、IBMコンサル部門など)
年収(正社員)600万円~1500万円
年収(フリーランス)720万円~1800万円

メリット

  • IT・テクノロジーに強くなる
  • 需要の高い市場で市場価値が高くなる

デメリット

  • 常にシステムのバージョンアップに追随しなければいけない
  • プロジェクトの関与期間が長い

DXコンサルタント

DX(デジタルトランスフォーメーション)コンサルタントとは、企業のデジタル技術を活用した業務改善やビジネスモデルの変革を支援するコンサルティングの仕事です。

ITコンサルタントとの違いとして、ITコンサルタントは技術・システム導入を効率的・効果的に実現することを目的としているのに対し、DXコンサルタントは企業全体のデジタル変革や新たな成長戦略立案を実現する目的である点に違いがあります。

DXコンサルタントの特徴

DXコンサルタントの特徴(仕事内容・スキル・資格・企業例)
職種(正社員)DXコンサルタント
職種(フリーランス)フリーランスDXコンサルタント
案件内容の例DX戦略策定、ロードマップ策定、デジタル化推進、クラウドサービス(AWS、Azure、GCP)の導入支援、AIやIoTを活用した業務効率化、RPA(Robotic Process Automation)導入支援、ビジネスモデルの再設計(DX時代に対応)、データ基盤構築(データレイク、BIツール導入)、ITツールやシステムの統合・最適化、組織文化や従業員のデジタルリテラシー向上支援
必要なスキル・資格ITやデジタル技術の知識(AI、IoT、クラウド、RPAなど)、業務プロセス改善のスキル、データ分析力(BIツールやSQLなど)、プロジェクトマネジメントスキル、コミュニケーション能力と調整力
コンサル会社の例IT系コンサルティングファーム(アクセンチュア、アビームコンサルティング、日立コンサルティング、IBMコンサル部門など)
年収(正社員)600万円~1500万円
年収(フリーランス)720万円~1800万円

メリット

  • 最新のデジタル技術を活用して企業の変革に貢献できる
  • 幅広い業界のDX事例に携わり、専門性を高められる

デメリット

  • デジタル化に対する組織の抵抗や課題解決に時間がかかる場合がある
  • 最新技術やトレンドのキャッチアップが必要で、学習負担が大きい

AIコンサルタント

AIコンサルタントとは、企業の課題に対して人工知能(AI)や生成AI技術を活用した解決策を提案し導入・運用を支援するコンサルティングの仕事です。

AIモデルの設計やデータ分析を通じて、業務効率化や新たな価値創出を目指します。高度な技術知識とビジネス理解の両方が求められる役割になります。

AIコンサルタントの特徴

AIコンサルタントの特徴(仕事内容・スキル・資格・企業例)
職種(正社員)AIコンサルタント
職種(フリーランス)フリーランスAIコンサルタント
案件内容の例業務課題の特定とAI活用の提案、データ収集とクレンジング、AIモデルの設計・開発、機械学習アルゴリズムの適用、AIツールやシステムの導入支援、データ分析による予測モデル構築、AI活用のROI(投資対効果)分析、エッジAIやIoTとの連携支援、社内外のAIリテラシー向上トレーニング、AI導入後の運用・保守支援
必要なスキル・資格データサイエンスや機械学習の知識、プログラミングスキル(例:Python, R, SQL)、クラウド環境の知識(例:AWS, Azure, GCP)、問題解決力と論理的思考、コミュニケーション能力とビジネス理解、データサイエンス関連資格(例:Google Professional Data Engineer)、AI関連資格(例:AWS Certified Machine Learning – Specialty)
コンサル会社(例)アクセンチュア、デロイト トーマツ コンサルティング、PwCコンサルティング、EYアドバイザリー、NTTデータ、IBMコンサルティング、フューチャー株式会社
年収(正社員)650万円~2050万円
年収(フリーランス)780万円~2460万円

メリット

  • 最新技術を活用して、業務効率化や新規ビジネス創出に貢献できる
  • 多様な業界でAI活用の知見を広げられる

デメリット

  • AI導入には多くのコストと時間がかかるため、成果が出るまで時間を要する場合がある
  • 専門知識が常にアップデートされる必要があり、学習負担が大きい

セキュリティコンサルタント

セキュリティコンサルタントとは、企業の情報セキュリティ対策を強化するためにリスク分析、戦略提案、システム設計、運用サポートを行うコンサルティングの仕事です。

サイバー攻撃やデータ漏洩などの脅威から企業を守るため、技術的な知識と実践的なセキュリティ運用スキルが求められます。企業のITインフラやポリシーの改善を通じて、信頼性と安全性の向上に貢献します。

セキュリティコンサルタントの特徴

セキュリティコンサルタントの特徴(仕事内容・スキル・資格・企業例)
職種(正社員)セキュリティコンサルタント
職種(フリーランス)フリーランスセキュリティコンサルタント
案件内容の例セキュリティリスクの分析と評価、サイバー攻撃への対策設計、セキュリティポリシーの策定・改訂、ネットワークやシステムの脆弱性診断、セキュリティインシデント対応の支援、セキュリティツール導入のサポート(例:SIEM、EDR)、従業員向けセキュリティ教育、クラウドセキュリティ戦略の提案、法規制や標準へのコンプライアンス対応(例:GDPR、ISO 27001)、データ暗号化やアクセス制御の設計
必要なスキル・資格情報セキュリティの知識、ネットワークやサーバー管理の知識、サイバーセキュリティツールの操作スキル、問題解決力とリスク管理能力、コミュニケーション能力(技術者と経営層双方への説明力)、CISSP(Certified Information Systems Security Professional)、CISM(Certified Information Security Manager)、CEH(Certified Ethical Hacker)、CompTIA Security+、PMP(プロジェクトマネジメント資格)
コンサル会社(例)アクセンチュア、デロイト トーマツ コンサルティング、PwCコンサルティング、EYアドバイザリー、NTTデータ、トレンドマイクロ、IBMコンサルティング
年収(正社員)650万円~2050万円
年収(フリーランス)780万円~2460万円

メリット

  • サイバー脅威から企業を守り信頼性向上に貢献できる
  • 最新のセキュリティ技術やトレンドを学び続けられる

デメリット

  • 常に新しい攻撃手法への対応が必要で学習負担が大きい
  • インシデント対応時には深夜や休日の対応が求められることがある

ERPコンサルタント

ERP(エンタープライズリソースプランニング)コンサルタントとは、企業の基幹業務システムを最適化するため、SAPやOracleなどのERPソフトウェアの導入支援や業務プロセスの改善提案を行うコンサルティングの職種です。

会計、販売、在庫管理、生産管理など多岐にわたる業務を統合し効率的な業務運営を支援するため、業務知識とITスキルの両方が求められます。

ERPコンサルタントの特徴

ERPコンサルタントの特徴(仕事内容・スキル・資格・企業例)
職種(正社員)ERPコンサルタント
職種(フリーランス)フリーランスERPコンサルタント
案件内容の例ERP導入プロジェクトの計画策定、現行業務プロセスの分析と課題特定、ERPソフトウェア(例:SAP、Oracle、Microsoft Dynamics)の設定・カスタマイズ
データ移行支援、業務プロセスの最適化提案、クライアントへのトレーニング実施、システムテストの計画と実施、ERP導入後の運用サポート、プロジェクト進捗管理とステークホルダーとの調整、ERPシステムと他システムの連携設計
必要なスキル・資格ERPシステムの知識(例:SAP、Oracle、Microsoft Dynamics)、業務プロセス分析能力、プロジェクトマネジメントスキル、データベースやプログラミングの基本知識(例:SQL)、コミュニケーション能力(業務部門と技術部門の橋渡し役として)、SAP認定資格(例:SAP Certified Application Associate)、
Oracle ERP関連資格(例:Oracle Cloud ERP Certification)、Microsoft Dynamics関連資格(例:Dynamics 365 Certification)、PMP(プロジェクトマネジメント資格)、ITIL(ITサービスマネジメント関連資格)
コンサル会社(例)アクセンチュア、デロイト トーマツ コンサルティング、PwCコンサルティング、EYアドバイザリー、アビームコンサルティング、NTTデータ、IBM
年収(正社員)650万円~2050万円
年収(フリーランス)780万円~2460万円

メリット

  • 企業の業務効率化やコスト削減に直接貢献できる
  • 多様な業界の業務プロセスを深く理解できる

デメリット

  • プロジェクト規模が大きいため導入完了まで時間がかかる
  • 要求される専門知識が幅広く、自己研鑽が必要

SAPコンサルタント

SAPコンサルタントとは、SAPシステムの導入や運用、業務プロセス改善を支援するコンサルティングの仕事です。

企業の会計、販売、購買、生産、在庫管理などの基幹業務を統合するため、SAPソリューションを活用し、業務効率化と情報管理の強化を実現します。SAP特有の知識とビジネスプロセスの深い理解が求められます。

SAPコンサルタントの特徴

SAPコンサルタントの特徴(仕事内容・スキル・資格・企業例)
職種(正社員)SAPコンサルタント
SAPエンジニア
職種(フリーランス)SAPフリーランス
案件内容の例ERP評価・選定、SAP S/4 HANA導入、FI,CO,SD,MM,PPの各種モジュール設定、要件定義、設計・開発、ABAP開発、テスト、データ移行、UAT/トレーニング、運用保守
必要なスキル・資格SAP S/4 HANAに関する知見、パラメーター設定経験、モジュールの深い知見、業務の深い知見、アジャイル開発経験など
コンサル会社の例IT系コンサルティングファーム(アクセンチュア、アビームコンサルティング、日立コンサルティング、IBMコンサル部門など)
年収(正社員)600万円~1500万円
年収(フリーランス)720万円~1800万円

メリット

  • SAP市場ニーズが続く限り引手数多
  • 人手不足であり高額報酬を狙える

デメリット

  • SAP社の製品に依存する
  • SAP以外のツールで汎用性がない

CRMコンサルタント

CRM(顧客関係管理)コンサルタントとは、企業が顧客との関係を強化し売上や顧客満足度の向上を目指すための戦略立案やCRMシステムの導入支援を行うコンサルティングの仕事です。

営業、マーケティング、カスタマーサポートの各プロセスを効率化し、データを活用した効果的な施策を提案するため、技術知識とビジネススキルの両方が求められます。

CRMコンサルタントの特徴

CRMコンサルタントの特徴(仕事内容・スキル・資格・企業例)
職種(正社員)CRMコンサルタント
職種(フリーランス)フリーランスCRMコンサルタント
案件内容の例CRMシステム導入プロジェクトの計画策定、クライアントの顧客管理課題の特定、Salesforce、Microsoft DynamicsなどのCRMツールの設定・カスタマイズ、顧客データ分析とインサイト提供、営業・マーケティングプロセスの改善提案、CRMシステムと他システム(ERP、MAツールなど)の連携設計、KPI設定とCRM運用の効果測定、ユーザートレーニングと運用支援、クライアントへのレポート作成と提案、継続的なCRM運用の改善支援
必要なスキル・資格CRMシステムに関する知識(Salesforce、HubSpot、Dynamics 365など)、顧客データ分析スキル(SQL、Excel、BIツールなど)、問題解決力とプロセス設計力、コミュニケーション能力(顧客対応力)、Salesforce認定資格(例:Salesforce Administrator, Sales Cloud Consultant)、Microsoft Dynamics 365関連資格、データアナリティクス関連資格(例:Google Data Analytics)、PMP(プロジェクトマネジメント資格)
コンサル会社(例)アクセンチュア、デロイト トーマツ コンサルティング、PwCコンサルティング、EYアドバイザリー、アビームコンサルティング、NTTデータ、IBM、Salesforce
年収(正社員)650万円~2050万円
年収(フリーランス)780万円~2460万円

メリット

  • CRMを活用した顧客満足度向上や売上拡大に直接貢献できる
  • 幅広い業界の顧客管理手法を学び、自身の知識を深められる

デメリット

  • CRMシステム導入後の運用定着には長期的な支援が必要になることがある
  • 顧客データの整備やシステムとの連携に多くの時間を要する

Salesforceコンサルタント

Salesforceコンサルタントとは、Salesforceを活用して企業の営業、マーケティング、カスタマーサポートなどの業務を効率化し顧客管理の最適化を支援するコンサルティングの仕事です。

クライアントの要件に基づき、システムの導入、カスタマイズ、運用支援を行い、顧客体験やビジネスパフォーマンスの向上に寄与します。

Salesforceコンサルタントの特徴

Salesforceコンサルタントの特徴(仕事内容・スキル・資格・企業例)
職種(正社員)Salesforceコンサルタント
職種(フリーランス)フリーランスSalesforceコンサルタント
案件内容の例Salesforce導入プロジェクトの計画立案、クライアントの業務要件分析、Salesforceのカスタマイズと設定(例:Sales Cloud、Service Cloud)、データ移行とデータ整備(ETLツール活用)、Salesforce AppExchangeアプリの選定と導入支援、ダッシュボードやレポート作成、クライアント向けトレーニングの実施、Salesforceと他システム(ERP、MAツール)の連携設計、導入後の運用サポートと改善提案、Salesforce Marketing CloudやPardotを活用したキャンペーン支援
必要なスキル・資格Salesforce製品に関する知識(Sales Cloud、Service Cloud、Marketing Cloudなど)、ApexやLightning Web Components(LWC)などのカスタマイズスキル、データ分析能力(Excel、Tableau、CRM Analyticsなど)、問題解決力とプロセス改善スキル、プロジェクトマネジメントスキル
コンサル会社(例)アクセンチュア、デロイト トーマツ コンサルティング、PwCコンサルティング、EYアドバイザリー、アビームコンサルティング、IBM、Salesforce
年収(正社員)650万円~2050万円
年収(フリーランス)780万円~2460万円

メリット

  • Salesforceを活用してクライアントの業務効率化や売上向上に貢献できる
  • 高度なSalesforceスキルを習得することでキャリアの市場価値が高まる

デメリット

  • プロジェクトの規模や複雑さによっては長期間の対応が必要になることがある
  • Salesforceのバージョンアップや新機能への継続的な学習が求められる

SEOコンサルタント

SEOコンサルタントとは、検索エンジン最適化(SEO)を通じて企業のウェブサイトの検索順位向上やアクセス増加を支援するコンサルティングの仕事です。

キーワード調査、サイト構造の改善、コンテンツ戦略の提案を行い、クライアントのオンラインプレゼンスを最大化します。

SEOコンサルタントの特徴

SEOコンサルタントの特徴(仕事内容・スキル・資格・企業例)
職種(正社員)SEOコンサルタント
職種(フリーランス)フリーランスSEOコンサルタント
案件内容の例キーワード調査と競合分析、サイト構造の最適化(内部リンク設計やURL構造の改善)、コンテンツSEO戦略の立案、ページ速度改善(Core Web Vitals対応)。メタタグやヘッダータグの最適化、バックリンクの分析と構築支援、SEO効果測定(Google AnalyticsやSearch Console活用)、ローカルSEO対策の提案、E-A-T(専門性・権威性・信頼性)の強化支援、クライアント向けレポート作成と改善提案
必要なスキル・資格SEOに関する技術的知識(HTML、CSS、JavaScriptの基礎含む)、データ分析能力(Google Analytics、Search Console、SEOツール活用)、キーワードリサーチと競合分析スキル、コンテンツ作成と編集スキル、コミュニケーション能力と提案力、Google Analytics Individual Qualification (GAIQ)、HTML/CSSの基礎資格(例:W3C認定資格)
コンサル会社(例)サイバーエージェント(SEO関連サービス)、アクセンチュア、アイレップ、オプト、メンバーズ、デジタルガレージ
年収(正社員)650万円~2050万円
年収(フリーランス)780万円~2460万円

メリット

  • 検索順位向上や流入増加という具体的な成果が見える
  • 幅広い業界のオンラインマーケティングに携われる

デメリット

  • 検索アルゴリズムの変化に常に対応する必要がある
  • 成果が出るまで時間がかかることがあり、クライアントの期待値調整が必要

【業界特化系】コンサルタントの種類・業界分類一覧

業界特化系コンサルタント分類におけるコンサルタントの仕事の種類は下記になります。

製造業コンサルタント

製造業コンサルタントとは、製造業における生産プロセスの改善、コスト削減、品質向上を目的とした支援を行うコンサルティングの仕事です。

生産現場やサプライチェーンの課題を分析し、最適なソリューションを提案・導入することで企業の競争力を強化します。

製造業コンサルタントの特徴

製造業コンサルタントの特徴(仕事内容・スキル・資格・企業例)
職種(正社員)製造業コンサルタント
職種(フリーランス)フリーランス製造業コンサルタント
案件内容の例生産プロセス現状分析、生産性向上のための工程改善提案、Lean ManufacturingやSix Sigmaの導入支援、IoTやAIを活用したスマートファクトリー化の支援、原価管理とコスト削減戦略の提案、品質管理プロセスの最適化、サプライチェーンの効率化支援、ERPやMESシステムの導入サポート、設備投資計画の策定と評価、持続可能な製造戦略の提案(脱炭素対応など)
必要なスキル・資格製造業務に関する知識(生産管理、品質管理、原価管理など)、データ分析力(Excel、BIツール、SQLなど)、プロセス改善のスキル(Lean、Six Sigma)。デジタル技術の知識(IoT、AI、クラウドコンピューティングなど)、コミュニケーション能力と提案力
コンサル会社(例)アクセンチュア、デロイト トーマツ コンサルティング、PwCコンサルティング、EY、NTTデータ、ベイカレント、三菱総合研究所、日本総合研究所、ボストン・コンサルティング・グループ、マッキンゼー・アンド・カンパニー
年収(正社員)650万円~2050万円
年収(フリーランス)780万円~2460万円

メリット

  • 製造現場の課題を直接改善し企業の競争力向上に寄与できる
  • 最新技術やトレンドを活用し、製造業の最前線で活躍できる

デメリット

  • 生産現場の深い理解が必要で学習負担が大きい
  • クライアント企業内の現場調整や合意形成に時間がかかることがある

医療・ヘルスケアコンサルタント

医療・ヘルスケアコンサルタントとは、医療機関や製薬会社・ヘルスケア関連企業が直面する課題に対し、業務効率化、収益改善、患者満足度向上などを支援するコンサルティングの仕事です。

医療業界特有の規制やプロセスを理解しつつ、戦略立案やデジタル化推進を通じてクライアントの価値向上に貢献します。

医療・ヘルスケアコンサルタントの特徴

医療・ヘルスケアコンサルタントの特徴(仕事内容・スキル・資格・企業例)
職種(正社員)医療・ヘルスケアコンサルタント
職種(フリーランス)フリーランス医療・ヘルスケアコンサルタント
案件内容の例医療機関の業務プロセス改善提案、電子カルテや医療ITシステムの導入支援、医療データ分析によるサービス改善提案、製薬企業の販売戦略立案、医療機関の収益性分析と経営改善提案、患者満足度向上のための施策提案、医療規制や認証取得の支援、遠隔医療やデジタルヘルス推進支援、サプライチェーンの最適化(医薬品や医療機器)、サステナブルヘルスケア戦略の立案
必要なスキル・資格医療業界に関する知識(診療報酬、医薬品開発、医療機器規制など)、データ分析力(BIツール、医療データの活用)、プロジェクトマネジメントスキル、デジタル技術の理解(遠隔医療、IoMTなど)、コミュニケーション能力と提案力
コンサル会社(例)アクセンチュア、デロイト トーマツ コンサルティング、PwCコンサルティング、EY、NTTデータ、ベイカレント、三菱総合研究所、日本総合研究所、ボストン・コンサルティング・グループ、マッキンゼー・アンド・カンパニー
年収(正社員)650万円~2050万円
年収(フリーランス)780万円~2460万円

メリット

  • 医療やヘルスケア分野での社会的貢献度が高い仕事に携われる
  • 医療業界特有の課題解決を通じて専門性を深められる

デメリット

  • 医療業界特有の規制や専門知識の習得に時間がかかる
  • 複雑な課題に直面するため、長期的なプロジェクトが多い

建設コンサルタント

建設コンサルタントとは、公共インフラや建築プロジェクトにおいて、計画立案、設計、施工管理、維持管理までの全工程を支援するコンサルティングの仕事です。

都市計画や道路・橋梁・ダムの設計、環境影響評価など、多岐にわたる分野で専門的なアドバイスを提供し、技術力だけでなく、法規制や環境への配慮が重要になります。

建設コンサルタントの特徴

建設コンサルタントの特徴(仕事内容・スキル・資格・企業例)
職種(正社員)建設コンサルタント
職種(フリーランス)フリーランス建設コンサルタント
案件内容の例インフラ整備計画の立案、土木構造物の設計(道路、橋梁、トンネルなど)、環境影響評価(EIA)の実施、地盤調査や耐震設計の支援、施工計画の策定と進行管理、公共事業の費用対効果分析、地域防災計画の提案、BIM(Building Information Modeling)を活用した設計支援、スマートシティプロジェクトの支援、維持管理計画や老朽化対策の立案
必要なスキル・資格土木・建築技術に関する知識、CADやBIMなどの設計ツールの操作スキル、環境や法規制に関する理解(建設基準法、環境アセスメント法など)、プロジェクトマネジメントスキル、コミュニケーション能力(行政や施工業者との調整力)
コンサル会社(例)日本工営株式会社、パシフィックコンサルタンツ株式会社、長大株式会社、オリエンタルコンサルタンツグローバル株式会社、八千代エンジニヤリング株式会社、NTTデータ(インフラ関連支援)、アクセンチュア(スマートシティ関連)、国際航業株式会社、株式会社建設技術研究所(CTI)、前田建設工業株式会社(コンサル部門)
年収(正社員)650万円~2050万円
年収(フリーランス)780万円~2460万円

メリット

  • インフラ整備を通じて社会的貢献度の高いプロジェクトに携われる
  • 長期的な視点で地域や環境に配慮した仕事ができる

デメリット

  • プロジェクトの規模が大きく完成までに長い時間がかかることがある
  • 技術進歩や規制の変化に対応するため、常に学習が必要

不動産コンサルタント

不動産コンサルタントとは、不動産投資や開発・資産運用などに関する専門的なアドバイスを提供しクライアントの不動産戦略を支援するコンサルティングの仕事です。

不動産市場の分析、価値評価、プロジェクト計画の策定などを通じて、クライアントの利益最大化やリスク軽減を図り、市場動向や法規制への深い理解とビジネススキルが求められます。

不動産コンサルタントの特徴

不動産コンサルタントの特徴(仕事内容・スキル・資格・企業例)
職種(正社員)不動産コンサルタント
職種(フリーランス)フリーランス不動産コンサルタント
案件内容の例不動産投資戦略の提案、不動産市場の動向調査と分析、資産価値の評価(不動産鑑定)、プロジェクトの事業計画策定、不動産の購入・売却サポート、リノベーションや開発計画の提案、不動産ポートフォリオの最適化、法規制や税務面のアドバイス、商業施設やオフィスのリーシング支援、サステナブル不動産の提案(環境配慮型建物の運用支援)
必要なスキル・資格不動産市場や投資に関する知識、データ分析力(市場データや収益予測の解析)
不動産法規や税務知識、プレゼンテーションスキルと提案力、コミュニケーション能力(クライアントや業者との交渉力)、宅地建物取引士(必須資格)、不動産鑑定士、公認不動産コンサルティングマスター、ファイナンシャルプランナー(FP)資格、TOEICや英語力検定(グローバル案件対応の場合
コンサル会社(例)CBRE(シービーアールイー)、JLL(ジョーンズ ラング ラサール)、三井不動産リアルティ、三菱地所リアルエステートサービス、野村不動産ソリューションズ、大和ハウスグループ(不動産関連部門)、東急不動産ホールディングス、積水ハウス(不動産開発支援)、リクルート住まいカンパニー
年収(正社員)650万円~2050万円
年収(フリーランス)780万円~2460万円

メリット

  • 不動産を通じてクライアントの資産価値向上やリスク軽減に貢献できる
  • 幅広い不動産分野(住宅、商業施設、オフィスなど)の知識を深められる

デメリット

  • 不動産市場の変動に対応するため常に市場や規制の動向を把握する必要がある
  • 大規模プロジェクトの場合、長期間にわたる調整や管理が求められる

中小企業診断士

中小企業診断士とは、中小企業の経営課題に対して専門的なアドバイスを行い業績向上や成長支援を行う国家資格者です。

経営戦略の立案、業務改善、資金調達支援など幅広い分野で活躍します。中小企業のニーズに応じた具体的な提案が求められ、経営者の信頼を得ることが重要な職種です。

中小企業診断士の特徴

中小企業診断士コンサルタントの特徴(仕事内容・スキル・資格・企業例)
職種(正社員)中小企業診断士
職種(フリーランス)フリーランス中小企業診断士
案件内容の例経営課題の診断と改善提案、事業計画書の作成支援、資金調達や補助金申請のサポート、業務プロセスの改善提案、人材育成や組織改革の支援、販路開拓やマーケティング戦略の提案、事業承継の計画立案、IT導入支援(DX推進など)、新規事業開発のサポート、経営者向け研修やセミナーの実施
必要なスキル・資格経営分析力と問題解決能力、財務会計や資金調達に関する知識、経営戦略やマーケティングの理解、コミュニケーション能力(経営者や従業員との対話力)、プレゼンテーションスキル、中小企業診断士(必須)
コンサル会社(例)中小企業庁や商工会議所、地方自治体の経営支援機関、経営コンサルティングファーム、金融機関(銀行、信用金庫)、独立開業して中小企業向けコンサルタントとして活動
年収(正社員)650万円~2050万円
年収(フリーランス)780万円~2460万円

メリット

  • 中小企業の成長や地域経済の活性化に直接貢献できる
  • 経営全般に関する知識を体系的に学び、幅広い分野で活躍できる

デメリット

  • 中小企業特有の経営課題に対応するため現場の深い理解が求められる
  • 経営者や従業員との調整に多くの時間が必要な場合がある

ベンチャー・スタートアップコンサルタント

ベンチャー・スタートアップコンサルタントとは、新興企業やスタートアップの事業成長を支援する専門家です。

ビジネスモデルの構築、資金調達、組織設計、マーケティング戦略など、多岐にわたる課題に対応し、企業の成功を後押しし、創業初期の企業特有のスピード感や柔軟性を理解しながら実行可能な提案を行うことが求められます。

ベンチャー・スタートアップコンサルタントの特徴

ベンチャーコンサルタントの特徴(仕事内容・スキル・資格・企業例)
職種(正社員)ベンチャー・スタートアップコンサルタント
職種(フリーランス)フリーランスベンチャー・スタートアップコンサルタント
案件内容の例ビジネスモデルの設計と検証、MVP(Minimum Viable Product)の開発支援、資金調達戦略の提案と投資家対応サポート、組織設計や採用戦略の立案、マーケティングおよび顧客獲得戦略の構築、スケーリングプランの策定(成長フェーズの計画)、財務管理とキャッシュフロー改善のアドバイス、ピッチデック作成のサポート、デジタルツールやITシステム導入の支援、スタートアップ特有のリスク管理の提案
必要なスキル・資格起業やスタートアップ特有のビジネスモデルに関する知識、財務分析や資金調達のスキル、マーケティングおよび市場分析力、問題解決力とイノベーション思考、コミュニケーション能力とリーダーシップ
コンサル会社(例)デロイト トーマツ ベンチャーサポート、Startupbootcamp(スタートアップアクセラレーター)、Plug and Play Japan、Techstars(アクセラレーター兼コンサルティング)
年収(正社員)650万円~2050万円
年収(フリーランス)780万円~2460万円

メリット

  • 成長が期待される企業の初期段階に深く関わり、大きなインパクトを与えられる
  • 多様な業界や最新のビジネスモデルに触れ、刺激的な経験を得られる

デメリット

  • スタートアップ特有のスピード感や不確実性に対応するため柔軟性が求められる
  • 成果がすぐに現れない場合があり、長期的な視点が必要

コンサルタントの種類別の年収事情

コンサルタントの年収は平均年収約948万円(月額 約98万円)となっており、日本国内の給与所得者6,068万人の平均年収が約460万と比較すると高い給与水準であることがわかります。(参考:厚生労働省賃金構造基本統計調査」)

コンサルタントの平均年収と他業界と違い(賃金構造基本統計調査より)

一方でコンサルタントの年収は「コンサルティングの専門分野(コンサルティングの仕事種類)」と「役職・ポジション」にもより大きく異なるため注意が必要です。

【仕事種類別】コンサルタントの年収比較一覧表

コンサルタントの仕事の種類別」に年収相場を比較した結果は下記になります。

コンサルタント種類年収相場
経営コンサルタント500万円~2000万円
総合系コンサルタント500万円~2000万円
戦略系コンサルタント650万円~3000万円
業務改善(BPR)コンサルタント500万円~2000万円
PMOコンサルタント400万円~1500万円
新規事業開発コンサルタント500万円~1500万円
組織人事系(HR)コンサルタント500万円~2000万円
財務・会計系コンサルタント500万円~2000万円
M&Aコンサルタント600万円~2500万円
事業再生コンサルタント500万円~2000万円
シンクタンク系コンサルタント400万円~1500万円
営業コンサルタント400万円~1000万円
マーケティングコンサルタント400万円~1500万円
SCMコンサルタント500万円~2000万円
PLMコンサルタント400万円~2000万円
ITコンサルタント400万円~2000万円
DXコンサルタント400万円~2000万円
AIコンサルタント400万円~2000万円
セキュリティコンサルタント400万円~2000万円
ERPコンサルタント400万円~2000万円
SAPコンサルタント400万円~2000万円
CRMコンサルタント400万円~2000万円
Salesforceコンサルタント400万円~2000万円
SEOコンサルタント300万円~1000万円
製造業コンサルタント400万円~1500万円
医療・ヘルスケアコンサルタント400万円~1500万円
建設コンサルタント400万円~1000万円
不動産コンサルタント400万円~1000万円
中小企業診断士400万円~1000万円
ベンチャー・スタートアップコンサルタント400万円~1000万円

コンサルタントの仕事の種類別の年収比較結果では、より高度な専門性が求められる「戦略コンサルタント」「経営コンサルタント」などが高い水準となります。

下図は「個人のコンサルタントの価値」を表すフリーランスコンサルタントの単価決定の概念図になります。コンサルタントの単価(コンサルフィー)は「需要」と「供給」のバランスにより決定されるため、専門性の希少性が高くコンサル需要の多いコンサルタントの仕事の種類を選んでいくことが年収アップの近道になります。

フリーランスコンサルタントの単価と年収の決まり方と単価アップのコツ

例えば、昨今ではトレンド性が高い「生成AI」や「SAP」などの業種では需要(コンサルティングの引き合い数)に対し供給人数(コンサルタントの数)が不足している状態であるため、比較的高い年収となっています。

【役職別】コンサルタントの年収比較一覧表

コンサルタントの平均年収(役職別)

コンサルタントの年収は「コンサルタントの役職やポジション」によっても大きく異なるため昇給により年収アップが期待できます。

下表はコンサルタントの役職別に年収を比較した一覧表です。

役職名年齢目安経験年数年収相場
アナリスト20代前半入社1年目~3年目500~700万円
コンサルタント20代~30代前半2年目~7年目700~900万円
マネージャー20代後半~30代5年目~10年目900~1400万円
シニアマネージャー30代~40代~50代7年目~20年目1400~2000万円
パートナー30代、40代、50代15年目~2000万円~数億円
コンサルタント業界の役職別の違い

上表のように、新卒や第二新卒レベルの役職であるアナリストは約500~700万円コンサルタントは700万円~900万円、管理職となるマネージャは900万円~2000万円、最上位役職となるパートナーは2000万円~数億円と年収に大きな差があることがわかります。

コンサルタントの種類・業界分類に関するよくある質問

コンサルタントの種類・業界分類に関してよくある質問を紹介します。

コンサルタントとは?どんな仕事か?

コンサルタントとは、企業の経営課題に対し専門的な知識や経験を用いて診断や助言・伴走支援を行う専門家を意味します。コンサルタントの仕事の種類は多岐に渡り、「経営戦略」「M&A」「財務・会計」「組織人事」「営業」「マーケティング」「サプライチェーン(SCM)」「IT・テクノロジー」「AI・LLM」など様々な観点で戦略策定や業務改善の支援を行います。

コンサルティングファーム(コンサル会社)とは?

コンサルティングファームとは、コンサルティングサービスを提供する会社を意味し、戦略・BIG4・総合・シンクタンク・人事/組織・FASなど専門分野ごとに多種多様な会社が存在します。有名な会社では、マッキンゼー・BCG・アクセンチュア・デロイト・PwC・EY・KPMG・IBMなどがあります。

コンサルタントに必要なスキルや資格は?

コンサルタントに必要なスキルは、ロジカルシンキング・問題解決能力・コミュニケーション能力・調査分析能力・プロジェクト管理能力などがあります。

コンサルタントに必要な資格には、MBA・公認会計士・税理士などの修士や国家資格など、ITストラテジスト・SAP認定資格などのIT系の資格、TOEFL・TOEICなどの語学系の資格など多岐に渡ります。

コンサルタントの年収はいくらか?

コンサルタントの年収は、20代で500万円、30代・40代でマネージャーに昇格すると1000万円、パートナーランクに到達すると3000万を超える超高給取りの業界になります。コンサルタントの役職・ポジション別に給与・賞与水準が異なるため、昇格することでハイクラスな高年収を獲得することができます。

コンサルタントのやりがいは?向いている人はどんな人?

コンサルタントのやりがいは、「高年収・高待遇で給与が高い」「仕事の難易度が高く成長率が早い」「若いうちから責任ある仕事ができる」「基礎的なビジネススキルを養える」などがあります。

そのため、コンサルタントに向いている人の特徴として、「好奇心旺盛な人」「難題を解く問題解決が好きな人」「調査・分析が好きな人」「学習意欲が高い人」などがあります。

コンサルタントは「やめとけ!」と言われる理由は?

コンサルはやめとけ!コンサルはきつい!と言われる理由は、「最終意思決定を自分でできない」「ビジネス基礎スキルは身につくが専門性が伸びない」「プレッシャーが大きく常に成長が必要」「仕事や納期のスピードが早く忙しい」などがあります。

コンサルタントの費用相場や業務委託契約の種類は?

コンサルティング費用は「コンサルタントの報酬単価」×「コンサルタントの人数」×「プロジェクト期間」で算出され、コンサルの種類別に費用相場が異なります。

契約時には、コンサルタントの業務委託契約を主としており、業務委託契約には「委任」「準委任」「請負」など様々な契約種類があり、法律行為の有無や業務責任において違いを知っておかないと違反行為にもなってしまうため注意が必要です。

コンサルティング業界の市場規模は?

コンサルティング業界の市場規模は、世界市場で2024年に3,540億米ドルを超え、2029年までにはCAGR4.81%で拡大し4,477億米ドル(約66兆円規模)に達すると将来予測されています。

日本のコンサルティング業界の市場規模は約1兆円~2兆円規模・CAGR4.0%程度で成長しており世界コンサル市場全体と同様に今後も伸びていく成長産業となっています。

未経験からコンサルティング業界に転職できるか?おすすめ転職エージェントは?

未経験からコンサルタントに転職は可能です。しかし、年齢・社歴・学歴・語学力などにより「転職しやすい人」「転職しづらい人」がいるのも事実であるため、自分のスキルセットやバックグラウンドを鑑みて適切な対策を打つことが転職成功のポイントになります。

また、未経験の人はコンサル業界に強いおすすめ転職エージェントを利用することで、業界特有のコンサルの職務経歴書(レジュメ)やケース面接・フェルミ推定面接などの対策を行うことができます。

フリーランスコンサルタントマッチングエージェントは?

フリーランスコンサルタント向けマッチングエージェントとは、フリーランスコンサルタント向けに業務委託案件の求人を紹介してくれるフリーランスエージェントです。

最近では、多様な働き方が活発化してきており、正社員コンサルタントからコンサル独立コンサル起業し、フリーランスコンサルタントになるケースが増えてきています。

まとめ

最後にまとめです。

コンサルタントの種類を一覧表で振り返りましょう。

【ビジネス系】経営コンサルタント
総合系コンサルタント
戦略系コンサルタント
業務改善(BPR)コンサルタント
PMOコンサルタント
新規事業開発コンサルタント
【領域特化系】組織人事系(HR)コンサルタント
財務・会計系コンサルタント
M&Aコンサルタント
事業再生コンサルタント
シンクタンク系コンサルタント
営業コンサルタント
マーケティングコンサルタント
SCMコンサルタント
PLMコンサルタント
【IT・システム系】ITコンサルタント
DXコンサルタント
AIコンサルタント
セキュリティコンサルタント
ERPコンサルタント
SAPコンサルタント
CRMコンサルタント
Salesforceコンサルタント
SEOコンサルタント
【業界特化系】製造業コンサルタント
医療・ヘルスケアコンサルタント
建設コンサルタント
不動産コンサルタント
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