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コンサルタントの年収は、20代で500万円、30代・40代でマネージャーに昇格すると1000万円、パートナーランクに到達すると3000万を超える超高給取りの業界になります。
国税庁が行う民間給与実態統計調査によると、給与所得者数5,270万人の平均給与が442万円となっていることから、コンサルタントの年収は一般業界と比べトップクラスに高いことがわかります。
一方で、コンサルタントの年収は、正社員やフリーランスなどの就業形態、外資系・日系・戦略系・総合系・FAS系・IT系などのコンサルティングファームの会社の種類、職位や等級制度別によっても大きく異なるため単純な平均年収だけ見てしまうと「あれ?思ったよりも稼げない」と後悔してしまう危険性があります。
本記事では、そのようなお悩みを持つ方向けに、コンサルの実務経験を持つ体験者や専門家が「コンサルタントの年収の実態と年収アップのための方法」を初心者向けにわかりやすく解説していきます。
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監修
相馬秀幸
株式会社SowLab 代表取締役
大手製造業・デロイトトーマツコンサルティングを経てフリーコンサルに独立後、コンサル×メディア開発スキルを活かし株式会社SowLabを創業。製造・電子・通信・放送・広告/メディア・エンタメ業界を中心に、経営戦略、新規事業開発、M&A、組織人事戦略、マーケティング・営業戦略、次世代マスメディア戦略、SAP/ERP導入、生成AI活用、WEB設計/開発、SEO戦略など多数のコンサルプロジェクトを経験。
執筆者/運営会社
株式会社SowLab
コンサルフリーマガジン事務局
コンサルフリーマガジンは株式会社SowLab(ソウラボ)が運営する日本最大級のコンサル情報メディア。新規事業開発・組織人事・マーケティング・生成AI・SAP/ERPを専門としたコンサルティング事業、フリーランスエージェント事業(コンサルフリー)、デジタルメディア事業を展開。
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コンサルタントの年収を見る前に「なぜコンサルタントの年収は高いのか?」のその理由を紹介します。
コンサルタントの年収が高い理由の一つ目として、コンサルタントはクライアントは自社では補いきれない高度な専門性や経験を持つため市場の希少性が高く高額なコンサルフィーを受け取ることができることがあります。
そもそも、コンサルタントとは、企業の経営課題を解決するために専門性や経験を駆使して解決策を提供する専門家の仕事であり、下図のようにコンサルタントには「業界のプロ」「領域のプロ」が存在します。
例えば下記が専門分野別の代表的なコンサルティング職種の種類になります。
▼コンサルティング職種の例
コンサルタントの職種の種類一覧
これらの多岐に渡る専門性を持つ人材を0から社内で育成・人材開発し、場合によっては採用するとなると時間と労力やコストがかかるため、コンサルタントにアウトソースする方が最終的にROIが高くなるのです。
コンサルタントの年収が高い理由の二つ目として、コンサル業界がクライアントから受託する料金体系は職位別×人月単位でコンサルフィーを設定していることがあります。
コンサルタントの職位とはランクなどとも呼ばれ、企業の人事制度(等級制度・評価制度・報酬制度)に該当するコンサルタントのレベルを意味する階級になります。
下表のように、職位別に遂行するコンサルティング業務の期待値が異なり、業務の責任や範囲に応じてクライアントから頂く報酬(コンサルフィー)が異なるのです。
職位 | 年齢目安 | 業務内容 |
---|---|---|
アナリスト | 20代(一番最初のランク|新卒) | 基礎的な分析・調査業務。上長の指示を受けながら業務を遂行する |
コンサルタント | 20代、30代前半 | 特定のチームを自走してリード可能な業務を遂行する。分析・調査業務に加え、クライアントへのヒアリングやプレゼンなど一部のコミュニケーションを担当する。 |
マネージャー | 20代後半、30代(管理職) | プロジェクト全体のプロジェクトマネージャー(PM)を担う。同時にクライアントの課題をヒアリングし、販路拡大における提案活動を行う |
プリンシパル・パートナー | 30代、40代、50代 | 会社や組織全体の管理・リードを担う。コンサル会社の場合は出資を行うパートナー(執行役員)になることが多い。 |
一般的な業界の場合は、商品やサービスに対する商品原価や販売管理費に利益を上乗せして商品のプライシングを設定しますが、コンサルタントの場合は原価=人であるため、人月単位で報酬額を設定することが土台の考え方になります。
▼コンサルティングの料金の設定の例
コンサルティング業界はこうした「人」中心のビジネスモデルであることから、コンサルタントの年収・給与が高額になるのが理由となります。
では、コンサルタントの年収を見てみましょう。
まずは、コンサルティングファームなどに在籍する「会社員・正社員コンサルタント」と、個人事業主やひとり社長として独立して働く「フリーランスコンサルタント」の就業形態別に紹介します。
正社員として勤務するコンサルタントの年収は、コンサルタントランクからで600万円となっておりシニアマネージャー・パートナークラスになると1500万円を超える高年収になります。
【役職・ランク別】
正社員コンサルの年収比較一覧表
役職・職位 | 年収 (中央値) | 年収 (最小) | 年収 (最大) |
---|---|---|---|
アナリスト | 600万円 | 500万円 | 700万円 |
コンサルタント | 800万円 | 700万円 | 900万円 |
マネージャー | 1150万円 | 900万円 | 1400万円 |
シニアマネージャー | 1700万円 | 1400万円 | 2000万円 |
パートナー | 2500万円 | 2000万円 | 3000万円 |
【コンサル体験者の声】
大手コンサルティングファームに在籍すればコンサルタントとしての年収1000万円越えは夢ではありません。ただし、マネージャー以上となってくると広く浅い知見や経験だけでは昇格できることは少なく、業界あるいは領域などの専門性を高めることは登竜門となりますね。
フリーランスコンサルタントとは、コンサル会社などで経験を積んだ後、個人事業主やひとり社長の事業者として個人で働くコンサルタントです。
内閣府の調査によるとフリーランス国内人口規模は341万人と年々増加にあり、さらには、厚生労働省がフリーランスの働き方を守る目的として「特定受託事業者に係る取引の適正化等に関する法律」(フリーランス新法)」が公布されたことから、フリーランスは今やハイクラスキャリアの選択肢の一つとなりました。
正社員コンサルタントと比べてダイレクトにコンサルタントフィーを得ることができるため、正社員時代の年収よりも1.2~1.5倍ほど増加すると言われています。
フリーランスコンサルタントの年収相場はランク別(スキル別)に異なり、ジュニアクラス(コンサルタント・シニアコンサルタント)であれば月額70万円~110万円となり年収換算すると770万円~1210万円となります。
プロジェクトマネージャ―ロールが回せるようになると、月額155万円~215万円となり年収換算すると1705万円~2365万円ほどになります。
【役職・ランク別】
フリーランスコンサルタントの年収比較一覧表
年収 | 月額 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
中央値 | 最小 | 最大 | 中央値 | 最小 | 最大 | |
アナリスト | 770万円 | 550万円 | 990万円 | 70万円 | 50万円 | 90万円 |
コンサルタント | 1210万円 | 990万円 | 1430万円 | 110万円 | 90万円 | 130万円 |
マネージャー | 1705万円 | 1430万円 | 1980万円 | 155万円 | 130万円 | 180万円 |
シニアマネージャー | 2365万円 | 1980万円 | 2750万円 | 215万円 | 180万円 | 250万円 |
パートナー | 3575万円 | 2750万円 | 4400万円 | 325万円 | 250万円 | 400万円 |
ご覧のように、正社員と比較すると大幅な年収アップが見込めるため、コンサルティングファームで実力をつけた方は是非独立・開業にチャレンジしてみるのもキャリアアップの一つと言えるでしょう。
【フリーランス体験者の声】
大手総合ファームで働いた後フリーランスコンサルタントに独立しましたが、月額100~150万程度で受注できるため年収も1.5倍くらいは上がったと思っています。Managerランク位の実力があれば、思い切って独立するのも最近では流行りのキャリアプランですね。
次にコンサルティング会社の年収を企業別のランキング形式で見てみましょう。
下記は、外資・日系の大手の人気コンサルティングファームの会社別平均年収ランキングの一覧となります。
Rank | 種類 | 会社名 | 平均年収 |
---|---|---|---|
1 | 戦略系 | ボストン・コンサルティング・グループ合同会社 | 1500万円 |
2 | 戦略系 | マッキンゼー・アンド・カンパニー | 1300万円 |
3 | 戦略系 | A.T. カーニー株式会社 | 1300万円 |
4 | 戦略系 | 株式会社ローランド ・ ベルガ | 1300万円 |
5 | 戦略系 | ベイン・アンド・カンパニー | 1200万円 |
6 | FAS系 | 株式会社 KPMG FAS | 1200万円 |
7 | 戦略系 | アーサー・ディ・リトル・ジャパン株式会社 | 1100万円 |
8 | 戦略系 | 株式会社ドリームインキュベータ | 1100万円 |
9 | BIG4系/総合系 | デロイトトーマツコンサルティング合同会社 | 1000万円 |
10 | FAS系 | デロイトトーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社(DTFA) | 1000万円 |
11 | FAS系 | PwCアドバイザリー合同会社 | 1000万円 |
12 | FAS系 | 株式会社経営共創基盤(IGPI) | 1000万円 |
13 | 組織人事系 | コーン・フェリー・ジャパン(旧ヘイグループ) | 1000万円 |
14 | 組織人事系 | ウィリス・タワーズ・ワトソン | 1000万円 |
15 | BIG4系/総合系 | PwCコンサルティング合同会社 | 950万円 |
16 | シンクタンク系 | 株式会社野村総合研究所(NRI) | 950万円 |
17 | BIG4系/総合系 | KPMGコンサルティング株式会社 | 900万円 |
18 | 総合系 | アクセンチュア株式会社 | 900万円 |
19 | 総合系 | 日本アイ・ビー・エム株式会社 | 900万円 |
20 | 総合系 | 株式会社日立コンサルティング | 900万円 |
21 | シンクタンク系 | 三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社 | 900万円 |
22 | FAS系 | EY ストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社 | 900万円 |
23 | FAS系 | フロンティア・マネジメント株式会社 | 900万円 |
24 | 組織人事系 | マーサージャパン株式会社 | 900万円 |
25 | 組織人事系 | エーオンホールディングスジャパン株式会社 | 900万円 |
26 | 総合系 | 株式会社ベイカレント・コンサルティング | 850万円 |
27 | シンクタンク系 | 株式会社三菱総合研究所(MRI) | 850万円 |
28 | BIG4系/総合系 | EY Japan株式会社 | 800万円 |
29 | 総合系 | アビームコンサルティング株式会社 | 800万円 |
30 | シンクタンク系 | 株式会社エヌ・ティ・ティ・データ経営研究所(NTTデータ) | 800万円 |
31 | 総合系 | 株式会社シグマクシス・ホールディングス | 750万円 |
32 | シンクタンク系 | 株式会社大和総研 | 750万円 |
33 | シンクタンク系 | 株式会社日本総合研究所 | 700万円 |
34 | シンクタンク系 | 株式会社富士通総研 | 700万円 |
35 | シンクタンク系 | みずほリサーチ&テクノロジーズ株式会社 | 700万円 |
コンサルティングファームは戦略系・総合系・IT系・FAS系・シンクタンク系・組織人事系など多岐に渡る専門分野に分かれ、更には各社ごとでも職位や等級制度も異なるため平均的な年収ランクが変わることがわかります。
一方で、就職活動や転職活動をする際、年収だけを見ると「本当に自分がやりたいこと」を見落としてしまう危険性もあるため、年収だけでなく各ファームの成り立ちやビジョン、専門範囲、企業文化なども知っておくことが大切です。
当メディアでコンサル会社をひとまとめに一覧形式で整理しているため気になる方は下記をご覧ください。
コンサルタントの専門分野は多岐に渡るため職種ごとに年収や給与水準が変わることも念頭に置いておきましょう。
コンサル職種 | 年収目安 |
---|---|
経営コンサルタント | 600万円~1700万円 |
戦略コンサルタント | 650万円~2050万円 |
新規事業開発コンサルタント | 600万円~1700万円 |
PMOコンサルタント | 600万円~1700万円 |
業務改善コンサルタント | 600万円~1700万円 |
BPRコンサルタント | 600万円~1700万円 |
製造コンサルタント | 600万円~1700万円 |
SCM | 600万円~1700万円 |
ITコンサルタント | 600万円~1500万円 |
DXコンサルタント | 600万円~1500万円 |
SAPコンサルタント | 600万円~1500万円 |
ERPコンサルタント | 600万円~1500万円 |
AIコンサルタント | 500万円~1700万円 |
生成AIコンサルタント | 500万円~1500万円 |
マーケティングコンサルタント | 400万円~1200万円 |
SEOコンサルタント | 400万円~1000万円 |
組織人事コンサルタント | 600万円~1700万円 |
コンサルタントの年収はクライアントから受け取るコンサルフィー(報酬)相場に比例していきます。
下図は個人単位で働くフリーランスコンサルタントの単価が決まる概念の図ですが、職種のコンサル単価は需要と供給のバランスにより決まります。
例えば、昨今では生成AIやLLMを活用したコンサルタント人数(供給型)は少なく、対して、クライアントからの引き合いやニーズ(需要側)が高まっているため、需要に対し供給側が少ない状態(需要>供給)であることから、生成AIコンサルタントの単価は高騰傾向にあります。
つまり、コンサルタントの年収を見ていく上で「今の年収」だけでなく、「将来の年収」を需要と供給のバランスを見習が予測していくこともまた重要なのです。
ここからはコンサルティングファームの種類別に年収・給与水準を比較していきましょう。
まずは、最もコンサルの年収が高いとされている「戦略系コンサルティングファームの年収」になります。
外資・日系の戦略系コンサルティングファームの年収比較ランキングは下記となります。
ボストン・コンサルティング・グループ合同会社 | 1500万円 |
---|---|
マッキンゼー・アンド・カンパニー | 1300万円 |
A.T. カーニー株式会社 | 1300万円 |
株式会社ローランド ・ ベルガ | 1300万円 |
ベイン・アンド・カンパニー | 1200万円 |
アーサー・ディ・リトル・ジャパン株式会社 | 1100万円 |
株式会社ドリームインキュベータ | 1100万円 |
次に戦略系コンサルティングファームの職位別の年収比較表です。
職位 | 経験年数 | 年齢 | 年収中央値 | 年収最小値 | 年収最大値 |
---|---|---|---|---|---|
アナリスト | 0~3年 | 22~30歳 | 650万円 | 500万円 | 800万円 |
コンサルタント | 3年~6年 | 25~35歳 | 1050万円 | 800万円 | 1300万円 |
マネージャー | 3年~10年 | 28歳~40歳 | 1700万円 | 1400万円 | 2000万円 |
プリンシパル | 5年~15年 | 30歳~45歳 | 2050万円 | 1600万円 | 2500万円 |
パートナー | 7年以上 | 35歳~ | 3000万円 | 2500万円 | 数億円万円 |
戦略コンサルタントは、全社的な経営戦略や事業戦略、海外展開戦略など、企業が直面する競争上の課題を解決するために、中長期的な視点から戦略の立案と実行計画の策定を行う仕事です。
戦略コンサルタントの特徴
職種(正社員) | 戦略コンサルタント |
---|---|
職種(フリーランス) | フリーランス戦略コンサルタント |
プロジェクト(例) | 全社経営戦略、新規事業戦略、事業戦略、事業ポートフォリオ策定、商品戦略、中期経営計画策定、海外展開戦略、AI・技術戦略、DX戦略など |
必要なスキル・資格 | 戦略的洞察能力、高い調査・分析能力、スピード感のある判断力、コミュニケーション能力、論理的思考力、市場や業界トレンドの深い知見、ドキュメンテーションスキル、など |
コンサル会社(例) | 戦略系コンサルティング会社 (マッキンゼー、BCG、ベイン、ATカーニー、ローランドベルガー、ADL、ドリームインキュベータ、Big4系戦略部門など) |
年収(正社員) | 650万円~2050万円 |
年収(フリーランス) | 780万円~2460万円 |
メリット
デメリット
難易度の高い仕事であることからも、年収が高い傾向にあることがわかります。
次に総合系コンサルティングファームの年収・給与を比較しましょう。
総合系・Big4系コンサルティングファームの年収比較ランキングは下記となります。
デロイトトーマツコンサルティング合同会社 | 1000万円 |
---|---|
PwCコンサルティング合同会社 | 950万円 |
KPMGコンサルティング株式会社 | 900万円 |
アクセンチュア株式会社 | 900万円 |
日本アイ・ビー・エム株式会社 | 900万円 |
株式会社日立コンサルティング | 900万円 |
株式会社ベイカレント・コンサルティング | 850万円 |
EY Japan株式会社 | 800万円 |
アビームコンサルティング株式会社 | 800万円 |
株式会社シグマクシス・ホールディングス | 750万円 |
次に総合系・Big4系コンサルティングファームの職位別の年収比較表です。
職位 | 経験年数 | 年齢 | 年収中央値 | 年収最小値 | 年収最大値 |
---|---|---|---|---|---|
コンサルタント | 0~3年 | 22~25歳 | 600万円 | 500万円 | 700万円 |
シニアコンサルタント | 3年~6年 | 25~30歳 | 800万円 | 700万円 | 900万円 |
マネージャー | 3年~10年 | 28歳~40歳 | 1150万円 | 900万円 | 1400万円 |
シニアマネージャー | 5年~15年 | 30歳~45歳 | 1700万円 | 1400万円 | 2000万円 |
パートナー | 7年以上 | 35歳~ | 2500万円 | 2000万円 | 3000万円 |
総合系コンサルティングファームでの仕事はその名の通り「総合型」になるため、戦略・経営・M&A・会計・営業・マーケティング・SCM・組織人事など多岐に渡ります。
ここでは総合的な職種である「経営コンサルタント」の仕事を紹介します。
経営コンサルタントとは、企業経営に関わる幅広い課題に対して戦略立案から実行支援までを行う仕事です。
経営コンサルタントの特徴
職種(正社員) | 経営コンサルタント |
---|---|
職種(フリーランス) | フリーランス経営コンサルタント |
案件内容の例 | 中期経営計画の策定、全社経営戦略、ロードマップ策定支援、経営効率化のための業務改革支援、海外展開支援、など |
必要なスキル・資格 | 基礎的な経営・簿記知識、クライアントの業界知見、コミュニケーション能力、論理的思考力、市場や業界トレンドを読み解く洞察力、、ドキュメンテーションスキル、など |
コンサル会社(例) | 総合系コンサルティングファーム (アクセンチュア、デロイト、PwC、KPMG、EY、アビームコンサルティング、日立コンサルティング、IBMコンサル部門など) |
年収(正社員) | 650万円~2050万円 |
年収(フリーランス) | 780万円~2460万円 |
メリット
デメリット
総合コンサル会社の場合はどの職種を選ぶかによっても若干の年収水準が変わるのが特徴です。
次にIT系コンサルティングファームの年収・給与を比較しましょう。
IT系コンサルティングファームの年収比較ランキングは下記となります。
アクセンチュア株式会社 | 900万円 |
---|---|
日本アイ・ビー・エム株式会社 | 900万円 |
株式会社日立コンサルティング | 900万円 |
株式会社ベイカレント・コンサルティング | 850万円 |
アビームコンサルティング株式会社 | 800万円 |
株式会社シグマクシス・ホールディングス | 750万円 |
次にIT系コンサルティングファームの職位別の年収比較表です。
職位 | 経験年数 | 年齢 | 年収中央値 | 年収最大値 | 年収最小値 |
---|---|---|---|---|---|
コンサルタント | 0~3年 | 22~25歳 | 600万円 | 500万円 | 700万円 |
シニアコンサルタント | 3年~6年 | 25~30歳 | 800万円 | 700万円 | 900万円 |
マネージャー | 3年~10年 | 28歳~40歳 | 1150万円 | 900万円 | 1400万円 |
シニアマネージャー | 5年~15年 | 30歳~45歳 | 1700万円 | 1400万円 | 2000万円 |
パートナー | 7年以上 | 35歳~ | 2500万円 | 2000万円 | 3000万円 |
ITコンサルタントは、テクノロジー技術を活用して企業の業務効率化や既存システムの刷新を戦略から実行まで支援する仕事です。
IT・DXコンサルタントの特徴
職種(正社員) | ITコンサルタント DXコンサルタント |
---|---|
職種(フリーランス) | フリーランスITコンサルタント フリーランスDXコンサルタント |
案件内容の例 | IT戦略、DX戦略、システムアーキテクチャ設計、エンタープライズアーキテクチャ設計(EA)、ITロードマップ策定、Fit&Gap検証、システム要件定義、システム設計・開発、テスト管理、データ移行管理、マスターデータ設計、API連携、運用保守、UAT・トレーニング、など |
必要なスキル・資格 | IT・テクノロジーに関するトレンド理解と深い知見、スクラッチシステムまたはパッケージシステムに関する知見と操作経験、プログラミング開発、工程管理能力、など |
コンサル会社の例 | IT系コンサルティングファーム(アクセンチュア、アビームコンサルティング、日立コンサルティング、IBMコンサル部門など) |
年収(正社員) | 600万円~1500万円 |
年収(フリーランス) | 720万円~1800万円 |
メリット
デメリット
コンサルタントの年収を上げる上で「コンサルタントに必要なスキル」を理解しスキルセットすることは必要不可欠です。
下記は外資・日系コンサル会社の体験者をもとに10つの必須スキルをまとめてみた一覧表になります。
コンサルタントに必要なスキル一覧
# | コンサルタントに必要なスキル |
---|---|
1 | ロジカルシンキング(論理的思考力) |
2 | 問題解決能力 |
3 | コミュニケーション能力 |
4 | 調査・分析能力 |
5 | プロジェクト管理能力 |
6 | ドキュメンテーションスキル |
7 | プレゼンテーション能力 |
8 | 時間管理能力 |
9 | 業界または領域の知識と専門性 |
10 | 肉体的耐久力・精神力 |
ここでは中でも重要となる3つのスキルを紹介します。
ロジカルシンキング(論理的思考力)とは、論理的な分析と推論ができる能力のことであり、複雑な情報を取り扱い本質的な課題解決を行うコンサルタントにとって必須のスキルになります。
コンサル業界では「結論ファースト」という言葉が頻出しますが、まずは結論を導くための仮説を立案し、その結論を出すためのファクト(根拠)を論理的に構成する必要があるからです。
具体例として、クライアント企業の売上を10%増加させる戦略立案をするテーマの場合、市場分析や競合分析、事業ポートフォリオ分析を行い、それらのデータを基に戦略を立案します。
これらの検討プロセスにおいて論理的思考力が欠如している場合、「結論に結び付いた根拠がわからない」「話のストーリー(つながり)がわからないから納得できない」とクライアントの合意形成ができません。
そのため、質の高いコンサルティングサービスを提供するためには、問題提起・課題発見・課題特定・解決策の提案の一連のプロセスにおいて、論理的に組み立てた説得力あるスキルが必要なのです。
【コンサル体験者の声】
ロジカルシンキングは新卒時代に徹底的にコンサル会社では鍛えられます。よく、MECE(漏れなくダブりなく)と言われることも多く、常に全体感を網羅的に把握しそのうえで因果関係や結論を導出したロジックを考えないといけません。
問題解決能力は、コンサルタントの仕事そのものの価値に直結する重要なスキルになります。
下図のように問題解決には「課題抽出・ヒアリング」「課題分類・グルーピング」「原因究明・因果関係の特定」「課題特定・優先度付け」「解決策の洗い出し・評価/選定」「解決策提案・導入アプローチの計画策定」があり、これらの一連のプロセスをテーマに合わせて検討する必要があります。
また、そもそもコンサルタントの仕事はクライアント自身でも解決できない課題をアウトソースしているため「超難解なテーマ」であることが多いです。
例えば、コスト削減のテーマを支援する場合、既にクライアントは社内で削減策を実行したのにも関わらず、そのうえでコスト削減余地を絞り出す必要があります。
具体的なアプローチとしては、過去の同類業界のコスト削減事例の調査、現状のクライアントの間接材・直接材のコストデータの収集・分析、無駄なコストが発生している分野の特定、削減案を実行するためのベンダー見積交渉など、具体的な改善策を提示するための戦略と実行を行います。
このように、コンサルティング=問題解決能力と言っても過言ではないほどに、重要な能力なのです。
【コンサル体験者の声】
コンサルは常に難題であるテーマを扱うことから思い描いたような解決策が見つからなくなりクライアントから厳しいフィードバックを受け辛く大変な側面も多々あります。そうした中で、「問題解決」に真っ向から向き合いそれらを楽しみ効果的な施策が出るまで考え実行し続けるというのはコンサルのプロフェッショナル精神そのものだと思っています。
コンサルタントは課題解決のための提案をするために膨大な調査をすることが多く、高い調査・分析・リサーチ能力は必要不可欠です。
例えば、製造業界のBtoCプロダクトの営業戦略プロジェクト支援では、現状の販売会社の業務プロセスやシステム上の課題ヒアリング、販売データの収集・分析、商品情報(商品名・単価・販売数量・製造原価)の分析、同類業界の市場調査や競合分析、成功プレイヤーへのインタビュー、市場の推計値の策定、など多岐にわたるデータ収集とその分析を行います。
特に市場調査や事業/商品戦略などのテーマでは、膨大な情報の分析を納期までの限られた時間の名kでスピーディーにリサーチするために、生成AIやRPA、BI、SQLなどのアナリティクス知見を使うこともしばしばあります。
また、MBB(マッキンゼー・BCG・ベイン)やBig4(デロイト・PwC・KPMG・EY)などのグローバルコンサルティングファームの場合は海外ファームとの情報交換や、海外の調査レポートの読み込みなどを行うため英語や外国語の語学力も必須になってきます。
【コンサル体験者の声】
コンサルティングファームは日々調査・分析を行います。事実、コンサル会社には調査専門の組織や、グローバルを横断して情報交換をする会などもあり、常に最新で有益な情報をコンサルタントは掻き集めていますね。膨大な情報のシャワーを浴びるような日々で、正確な情報にたどり着く調査能力やそれらを整理する分析・リサーチ能力は必要不可欠です。
コンサルタントの年収を更にアップさせるための方法と3つのキャリアプランをご紹介します。
一つ目のキャリアプランとしては「コンサル会社から他コンサル会社への転職」です。
現在の会社で得た経験や知見を活かし、より大きなプロジェクトや責任のあるポジションを求めて、他のコンサルティング会社への転職を目指すことが一つの方法です。
コンサル業界ではコンサル会社から他コンサル会社に転籍することは一般化しているため、良いポストや待遇がある場合は是非チャレンジしてみることをおすすめします。
コンサル会社への転職は「コンサル業界に強い転職エージェント」が業界の最新情報を持っているため是非利用することをおすすめします。
二つ目のキャリアプランとしては「コンサル会社から事業会社のポストコンサルへの転職」です。
ポストコンサルタントとは、コンサルティングファームで実務を経験した後、事業会社の幹部やベンチャー企業のCxO、PEファンドに転籍するハイキャリア転職です。
「ポスト」という名の通り、“コンサルティング”というポジションで問題解決能力を最大限に生かし、企業の価値最大化に貢献することが求められる仕事です。
三つ目の選択肢は「コンサル会社からフリーランスへの独立・開業」です。
近年では、厚生労働省による「働き方改革関連法」や、経済産業省の「ダイバーシティ経営の推進」を皮切りに、人材の多様化やリモートワークの推進などにより従来の枠組みに捉われないキャリアパスが着目されています。
中でも、ビジネス上で立場が弱いとされていたフリーランス(個人事業主・副業・複業者・ひとり社長)を守る政策である「フリーランス保護新法(通称)」を2023年4月に政府が可決したことから、コンサルの独立や、コンサルからの起業を考える人は非常に増えてきました。
フリーランスコンサルタントとは、組織に属さない個人のコンサルタントであり高い年収アップも期待でき自由度の高い仕事ができることから人気のキャリアパスになっています。
下図は実際のフリーランスコンサルタントの年収になり正社員と比べても1.2倍~1.5倍の年収アップが期待できることがわかりますね。
一方でフリーランスコンサルタントは、下図のように正社員と比べると収入が不安定になるリスクなども多くあり独立には少々不安も抱えてしまうでしょう。
そんな悩みを持つ方はフリーランスコンサルタント向けのマッチングエージェントを使うことで、安定的な仕事獲得をすることができます。エージェントは案件を紹介してくれ、難しい契約交渉なども一任できるため安心です。
最後にまとめです。
コンサルタントの年収は一般的な業界でも高水準であり、20代で500万円、30代・40代でマネージャーに昇格すると1000万円、パートナーランクに到達すると3000万を超える超高給取りの業界ということがわかりました。
コンサル業界の企業の人材開発担当者やこれからコンサルタントを目指す方は知識と経験を積み是非やりがいある人生を歩んでいきましょう!
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コンサルタントとは専門性や経験・スキルが求めらる仕事であるため一朝一夕では人材育成できない課題もあり、コンサル人材を採用しようとしても採用コストや採用リードタイムがかかるため、目の前の課題解決をするためにはスピード感が足りません。
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