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コンサルタントの役職には、「アナリスト(アソシエイト)」「コンサルタント(シニアアソシエイト)」「マネージャー(プロダクトマネージャー)」「シニアマネージャー」「パートナー(プリンシパル)」と保有するスキルや能力により役職名が違います。
一方で、コンサル業界未経験者の方からすると、役職名はコンサルティングファームごとに異なっており、階級ごとの仕事内容や年収の違いがよくわからないと疑問に思う方も多いでしょう。
本記事では、そのようなお悩みを持つ方向けに、コンサルティングの実務を経験した体験者や業界の専門家が「コンサルタントの役職別の仕事内容と求められるスキル・能力」について初心者向けにわかりやすく解説していきます。
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監修
相馬秀幸
株式会社SowLab 代表取締役
大手製造業・デロイトトーマツコンサルティングを経てフリーコンサルに独立後、コンサル×メディア開発スキルを活かし株式会社SowLabを創業。製造・電子・通信・放送・広告/メディア・エンタメ業界を中心に、経営戦略、新規事業開発、M&A、組織人事戦略、マーケティング・営業戦略、次世代マスメディア戦略、SAP/ERP導入、生成AI活用、WEB設計/開発、SEO戦略など多数のコンサルプロジェクトを経験。
執筆者/運営会社
株式会社SowLab
コンサルフリーマガジン事務局
コンサルフリーマガジンは株式会社SowLab(ソウラボ)が運営する日本最大級のコンサル情報メディア。新規事業開発・組織人事・マーケティング・生成AI・SAP/ERPを専門としたコンサルティング事業、フリーランスエージェント事業(コンサルフリー)、デジタルメディア事業を展開。
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早速ですが、まずはコンサルタントの役職別の「階級名」「仕事内容」「経験年数」「年収」を比較一覧形式で見ていきましょう。
役職名 | 業務内容 | 年齢目安 | 経験年数 |
---|---|---|---|
アナリスト・アソシエイト | 新卒や第二新卒のポジション。基礎的な分析・調査業務、部分的な資料作成支援など見習いのコンサルタントレベルとして業務を遂行する。上長の指示を受けながら業務を遂行するためプロジェクト自走は不可。 | 20代前半 | 入社1年目~3年目 |
コンサルタント・シニアアソシエイト | 特定のプロジェクトチームを自走可能なメンバーポジション。アナリストの直属の上長として、アナリストの管理、タスク設計・指示、自らのクライアントへのヒアリングやプレゼンなどコミュニケーションを担当する。 | 20代~30代前半 | 2年目~7年目 |
マネージャー・プロダクトマネージャー・プロジェクトリーダー | プロジェクト全体のプロジェクトマネージャー(PM)またはプロジェクトリード(PL)を担う管理職ポジション。プロジェクト全体の責任を持ち、スコープ管理、リソース/コスト管理、継続・新規の提案活動を行う。 | 20代後半~30代 | 5年目~10年目 |
シニアマネージャー | マネージャーランクの上級ポジション。プロジェクトマネジメントの多数の経験を有し、コンサル会社内のチームの責任者やリソース分配の責任を持ち、深い業界または領域の知見を有する。 | 30代~40代~50代 | 7年目~20年目 |
パートナー・プリンシパル・ディレクター | コンサル会社や組織内の専門チームを全社的視点で管理・リードする最上級のポジション。売上責任を持ち、イベントへの登壇やレポートの発行、チーム全体のモチベーション管理を行う。コンサル会社の場合は出資を行うパートナー(執行役員)になることが多い。 | 30代、40代、50代 | 15年目~ |
コンサルティング業界には「アナリスト(アソシエイト)」「コンサルタント(シニアアソシエイト)」「マネージャー(プロダクトマネージャー)」「シニアマネージャー」「パートナー(プリンシパル)」が存在し、それぞれの役職別に仕事内容や年収も大きく異なることがわかりますね。
下図はコンサルタントの役職別のポジションとクライアントのとの関わり方を図示したものです。
ご覧のように、新卒入社の最も最下級クラスのアナリストクラスであればクライアントとの関わりは作業や調査などの部分的な関与のみですが、最上級クラスのパートナーになるとコンサルティングの売上を作るためのニーズ発掘や提案活動が中心になります。
コンサルタントの役職は昇格すればするほど、クライアントとの接触が増えコンサル会社にお金(=売上)を齎すためのミッションや責任を持つということになります。
ここからは、それぞれの役職名別に違いの詳細を深堀りしてみましょう。
コンサルタントの役職名別の仕事内容と求められるスキル・能力を見てみましょう。
アナリストとは、アソシエイトとも呼ばれ、コンサルティングファームの最も階級の低いランクになりプロジェクトの基盤を支えるスタッフです。
アナリストの経験年数としては、新卒入社・第二新卒中途入社の「入社1年目~3年目」が目安になり、年齢としては、大学や大学院を卒業後の20代前半~20代中盤になります。
アナリストは、データ収集や分析を主な仕事としており、プロジェクトマネージャー(PM)やプロジェクトリーダー(PL)の指示を受けて正確かつスピード感のある能力が求められます。
例えば、プロジェクト資料における海外市場調査をタスクとして遂行する際は、導き出したい仮説をプロジェクトリーダーが作り「このようなファクト(事実や根拠)が欲しい」と指示を受け、自らで情報ソースを探し調査計画を立て実行をします。
アナリストに求められるスキル・能力は下記です。
【コンサル体験者の声】
アナリストの役職の仕事は「プロジェクトの基盤を支えるスタッフ」と言い換えるとわかりやすいかもしれません。アナリストは一番最下級クラスであるため、クライアントフェーシングには積極的に出ることはありませんが、マネージャーがクライアントに説明する際に、正確な情報から導いた問題解決策であること、を堂々と説明できるように下支えする意味があります。特に戦略系プロジェクトでは、調査や分析作業が多いため、優秀なアナリストがいるプロジェクトは成功する確率が高いですね。
コンサルタントとは、シニアアソシエイト、ジュニアコンサルタントとも呼ばれ、アナリストの次に昇格した階級になり小さな単位で自走できるプロジェクトリーダーと言えます。
コンサルタントの経験年数としては、「入社2年目~7年目」が目安になり、年齢としては20代中盤~30代前半になります。
コンサルタントは、アナリストが提供したデータをもとに、戦略立案や問題解決のための提案をクライアントに対して行います。
アナリストと大きく異なる点としては、「一定の責任を持つこと」と「クライアント接点を持つこと」にあります。
具体的には、プロジェクトの中の一つのワーキンググループのリーダーとして、アナリストやクライアントの窓口の方を巻き込みながらチームビルディングやタスク推進を行います。そのため、タスク設計・ToDo管理・課題管理・資料作成・資料説明責任など、一定の範囲までを自走する必要があるのです。
コンサルタントに求められるスキル・能力は下記です。
【コンサル体験者の声】
コンサルタントの役職の仕事は「小さな単位で自走できるプロジェクトリーダー」と表現するとわかりやすいですね。コンサルタントはアナリストから昇格した次の段階でありまだまだコンサルレベルは高くはありません。一方で次の職位であるマネージャーを目指す中間的位置づけであり、スモールスタートで自走できるプロフェッショナルの登竜門と言えます。コンサル業界が向いているかどうかもコンサルタントレベルになると二極化するイメージがあります。
マネージャーとは、プロジェクトマネージャー・プロジェクトリーダーとも呼ばれ、コンサル会社の管理職の一番最初の階級になりプロジェクト推進とメンバー管理を全体統括するプロジェクト責任者と言えます。
コンサルタントの経験年数の目安としては、「入社5年目~10年目」が目安になり、年齢としては20代後半~40代になり、経験やスキルに応じ年齢に幅が出てきます。
マネージャーは、プロジェクトの計画立案から実行・プロジェクト管理・リソース管理を担い、チームを率いて目標達成を目指す仕事です。
マネージャーになると、一つのチーム単位ではなくプロジェクト全体を俯瞰し、リソースの割り当てやタイムラインの管理を行うことでプロジェクトの成功を最大のミッションとしています。
また、コンサル会社の管理職に位置付けられるため、アナリストやコンサルタントの評価・管理・育成など、コンサルティングファームを成長させていくことへの社内活動への責任も徐々に増えてきます。
マネージャーに求められるスキル・能力は下記です。
【コンサル体験者の声】
マネージャーの役職の仕事は「プロジェクト推進とメンバー管理を全体統括するプロジェクト責任者」と言えます。マネージャーになるとコンサルの仕事の責任はガラッと変わり、プロジェクトの全体責任・リソース配置責任・予算責任・KPIなどを持ち、一人のプロフェッショナルとして売上に貢献するようになります。特に、クライアントからの見え方も変わり、管理職以上になると「何の専門家であるか?」が問われるようになるため、コンサルタントとしての一番の登竜門なのかもしれません。
シニアマネージャーとは、マネージャーの経験年数が多い管理職の階級になり、経験や専門性の高いベテランマネージャーです。
シニアマネージャーの経験年数の目安としては、「入社7年目~20年目」が目安になり、年齢としては30代~50代と経験やスキルに応じ年齢に幅が出てきます。
シニアマネージャーの仕事内容はマネージャーと大きくは異なりませんが、プロジェクトの規模や課題解決テーマの専門性や難易度が高くなります。
コンサル会社の役職としてマネージャーはプロジェクトの中核を担う存在ですが、シニアマネージャーは多数のプロジェクトマネジメント経験(PM)を積み、その方の傘下に様々なスタッフ(アナリストやコンサルタント)が配置されるようになります。
また、シニアマネージャークラスになってくるとパートナー(コンサルの最上級クラス)を目指すために、コンサルティング会社のチーム全体を統括する責任を持ったり、外部への講演会への登壇なども増えてきます。
シニアマネージャーに求められるスキル・能力は下記です。
【コンサル体験者の声】
シニアマネージャーの役職の仕事は「経験や専門性の高いベテランマネージャー」と言えます。シニアマネージャーはマネージャー経験も多く、コンサル会社内外での人脈も多いことから、自らで案件を作りリソースを配置できるコンサルの個人商店のようなものが出来上がってくるイメージです。シニアマネージャークラスの方はコンサルタントとして十分にパフォーマンスが発揮できる方しかしませんね。
パートナーとは、プリンシパル・ディレクターとも呼ばれ、コンサル会社の最上級クラスの階級になり、コンサルタントの最終形態と言えます。
パートナーの経験年数の目安としては、「入社15年目~」が目安になり、年齢としては30代~50代と経験やスキルに応じ年齢に幅が出てきます。
パートナーは、コンサルティングファームの最高位に位置し、組織の方向性や戦略を決定します。
パートナの仕事は主要クライアントとの関係を築き、ビジネスの拡大や新規事業の開拓をリードを行い、コンサル会社社内の中でも組織としての売上貢献のための組織構築に関与します。
コンサル会社では執行役員の意味でパートナーの役職の肩書になることが多く、出資という形で会社の成長に責任を持つ場合もあります。
パートナーに求められるスキル・能力は下記です。
【コンサル体験者の声】
パートナーの役職は「コンサルタントの最終形態」になります。コンサル会社に入社してパートナーまで昇格できる人は一握りであり、高度なコンサルスキル・人脈・コミュニケーション能力・リーダ―シップなどコンサルタントとして長年の経験を積み実績を収めた人がなれる職位です。
コンサルタントの年収を役職別に比較した表は下記の通りです。
【役職・ランク別】
正社員コンサルの年収比較一覧表
役職・職位 | 年収 (中央値) | 年収 (最小) | 年収 (最大) |
---|---|---|---|
アナリスト | 600万円 | 500万円 | 700万円 |
コンサルタント | 800万円 | 700万円 | 900万円 |
マネージャー | 1150万円 | 900万円 | 1400万円 |
シニアマネージャー | 1700万円 | 1400万円 | 2000万円 |
パートナー | 2500万円 | 2000万円 | 3000万円 |
【コンサル体験者の声】
大手コンサルティングファームに在籍すればコンサルタントとしての年収1000万円越えは夢ではありません。ただし、マネージャー以上となってくると広く浅い知見や経験だけでは昇格できることは少なく、業界あるいは領域などの専門性を高めることは登竜門となりますね。
アナリストの平均年収は約500万円から700万円程度で中央値は600万円となります。
国税庁が行う民間給与実態統計調査によると、給与所得者数5,270万人の平均給与が442万円となっていることから、コンサルタントの年収は新卒ランクでも一般業界を上回るトップクラスの高さであることがわかります。
コンサルタントの平均年収は約700万円から900万円程度で中央値は800万円となります。
特に戦略コンサルティングファームではさらに高い傾向にあります。
マネージャーの平均年収は約900万円から1400万円程度で中央値は1150万円となります。
シニアマネージャーの平均年収は、組織内での役割と貢献度に応じてさらに高く、1400万円から2000万円程度と推定されています。
パートナ―の平均年収は2000万円から数億円に達することもあり、業界でもトップクラスの高給取りになります。
大手コンサルティングファームではそれぞれ役職名が違います。
ここでは、世界的な有名なコンサルティングファームである「マッキンゼー」「ボストンコンサルティンググループ」「アクセンチュア」「デロイト」「PwC」の5社の事例をご紹介します。
マッキンゼーの役職は下記の6つの階級となります。
マッキンゼー・アンド・カンパニー(McKinsey & Company)は世界最高峰と呼ばれる戦略系コンサルティング会社です。
1926年にシカゴ大学の教授であるジェームズ・O・マッキンゼーにより設立され、MBBの一角を占める戦略コンサル会社の代表格となります。
日本支社は1971年に設立され、コンサル会社の中でも最上流かつグローバルな上位戦略を主戦場とし、国境の垣根のないコンサルティングサービスが強みとなります。
会社名 | マッキンゼー・アンド・カンパニー |
会社HP | https://www.mckinsey.com/ |
設立 | 海外:1926年 日本支社:1971年 |
業界/業種 | 戦略系コンサルティング |
本拠地 | グローバル |
所在地 (東京オフィス) | 東京オフィス 東京都港区六 本木1-9-10アークヒルズ仙石山森タワー |
拠点数 | 世界65カ国130拠点 |
人員規模 | 30,000人以上 |
ボストンコンサルティンググループ(BCG)の役職は下記の7つの階級となります。
ボストン コンサルティング グループ(BCG|Boston Consulting Group)は戦略コンサルティングのパイオニアとして知られる戦略系コンサルティング会社です。
1963年にブルース・ヘンダーソンやジェイムズ・アベグレンにより設立され、1966年に日本支社は本社ボストンに次ぎ2番目に設立されました。
特徴として、少数精鋭組織が多い戦略ファームの中でも最大規模を誇っており、世界企業上位500社の3分の2をクライアントを保有する世界的な影響力を持つプロフェッショナル集団となっています。
最近は、戦略だけでなくBCG DIgital Ventures、Platinion、Gammmaなどのデジタル専門組織の立上げにも積極的です。
会社名 | ボストン・コンサルティング・グループ合同会社 |
会社HP | https://www.bcg.com/ja-jp/ |
設立 | 世界:1963年 日本支社:1966年(ボストンに次ぐ2番目) |
業界/業種 | 戦略系コンサルティング |
本拠点 | アメリカ合衆国 |
所在地 (東京オフィス) | 東京都中央区日本橋室町三丁目2番1号日本橋室町三井タワー25階 |
拠点数 | 世界50ヶ国 |
人員規模 | 30,000人以上 |
アクセンチュアの役職は下記の5つの階級になります。
アクセンチュア(Accenture)はテクノロジーを強みとする世界最大の経営コンサルティングファームです。
世界73万以上の社員を擁し、Fortune Global 500の上位100企業のうち89社がアクセンチュアのお客様となっています。
「世界で最も賞賛される企業2022(World’s Most Admired Companies)」に20年連続で選出されるなどコンサル会社の巨頭です。
会社名 | アクセンチュア株式会社 |
会社HP | https://www.accenture.com/jp-ja |
設立 | 1962年 |
業界/業種 | 総合コンサルティング |
本拠地 | アイルランド |
所在地(東京オフィス) | 東京都港区赤坂1-8-1 赤坂インターシティAIR |
拠点数 | 世界49ヵ国、200拠点 |
人員規模 | 738,000人以上 |
デロイトトーマツコンサルティング合同会社(DTC)の役職は下記の6つの階級となります。
デロイトトーマツコンサルティング合同会社(DTC)は、BIG4の一角を占める世界最大の経営コンサルティングファームです。
デロイトトーマツグループ全体では監査・税務・法務・コンサルティング・ファイナンシャルアドバイザリーの総合力と国際力が強みであり、戦略立案から実行まで一貫するコンサルティングサービスが特徴です。
会社名 | デロイトトーマツコンサルティング合同会社 |
会社HP | https://www2.deloitte.com/jp/ja.html |
設立 | 1993年 |
業界/業種 | 総合コンサルティング |
本拠地 | コンサル:アメリカ合衆国 会計法人:イギリス |
所在地(東京オフィス) | 東京都千代田区丸の内3-2-3 丸の内二重橋ビルディング |
拠点数 | 世界150各国 |
人員規模 | 約345,000人以上 |
PwCコンサルティング合同会社の役職は下記の6つの階級となります。
PwCコンサルティングは、BIG4の一角を占める世界最大の経営コンサルティングファームです。
PwC(プライスウォーターハウスクーパース)は、プライス・ウオーターハウスと、クーパース&ライブランドの2つのファームが合併してできました。
会社名 | PwCコンサルティング合同会社 |
会社HP | https://www.pwc.com/jp/ja |
設立 | 1914年(前身:ブーズ・アンド・カンパニー) |
業界/業種 | 総合コンサルティング |
本拠地 | PwC:ロンドン |
所在地(東京オフィス) | 東京都千代田区大手町1丁目2−1Otemachi Oneタワー |
拠点数 | 155ヵ国 |
人員規模 | 280,000人以上 |
コンサルタントのキャリアパスにおいて、役職ごとに感じるやりがいは大きく異なります。
アナリストは、データ分析を通じて新たな知見を発見することにやりがいを感じ、コンサルタントはクライアントの問題解決に貢献することで大きな達成感を得ます。
管理職以上であるマネージャーは、プロジェクトを成功に導くリーダーシップを発揮すること、シニアマネージャーは組織全体の戦略を形成することにやりがいを感じます。
そして、パートナーは、組織の方向性を決定し、大きなビジネスチャンスを掴むことに最大のやりがいを見出します。
コンサル業界は大変な側面もある業界のため「コンサルをやめたい!つらい!」と悩む方も多いとは思いますが、役職ごとにやりがいを探しながら昇格や他コンサルへの転職などの機会を狙いポジションアップをしていくことも大切です。
コンサルティングファームにおける役職定年は一概には定められていませんが、多くのファームではパフォーマンスと貢献度に基づく昇進制度を採用しています。
そのため、能力と成果に応じて高いポジションを維持し続けることが可能です。
しかし、一般的には60歳前後で役職定年を迎えるケースが多いとされていますが、その後も顧問などの形で活躍する道が開かれています。
コンサルタントの役職を昇格させるためには、専門性の高い知識とスキルを養い、顧客からの高い評価とプロジェクトでの成果が必要になります。
下記はコンサルタントの成果を高めるためのスキル一覧になります。
コンサルタントに必要なスキル一覧
# | コンサルタントに必要なスキル |
---|---|
1 | ロジカルシンキング(論理的思考力) |
2 | 問題解決能力 |
3 | コミュニケーション能力 |
4 | 調査・分析能力 |
5 | プロジェクト管理能力 |
6 | ドキュメンテーションスキル |
7 | プレゼンテーション能力 |
8 | 時間管理能力 |
9 | 業界または領域の知識と専門性 |
10 | 肉体的耐久力・精神力 |
最近ではリスキリングと呼ばれるように、今の時代に合ったスキル習得も大切な観点ですので改めてスキルや能力開発に努めることも大切です。
これからコンサル業界へ転職しようとされている方、現在コンサル業界に在籍し更なる役職アップを目指したい方向けにキャリアプランをご紹介します。
コンサルタントになるためには、まずはコンサル業界に転職しましょう。
一方で、事業会社などのコンサル未経験からの転職は難易度が高いため、コンサル業界に強い転職エージェントを頼りながら入念な書類添削や面接対策していくことがおすすめです。
転職エージェントとは、サービスに登録することで、キャリアアドバイザーと無料で面談を行い自分の希望転職先の条件を伝達することで最適な求人を紹介してくれることに加え、書類添削・面談対策・年収交渉などサポートしてくれるため一人では対策しづらい点を強化することができます。
下記は当サイトで厳選比較した転職エージェントランキングになるため気になる専門性や分野のエージェントを選んでみてください。
コンサル業界の場合は一般企業就職・転職とは異なり独特の対策が必要であるため、未経験の方には「コンサル業界特化型」に絞って対策をすることをおすすめします。
コンサル会社で経験を積んだ後のキャリアプランとしては「コンサル会社から他コンサル会社への転職」があります。
コンサル会社toコンサル会社は再現性が高いため転職の難易度は低く、管理職やマネージャー、パートナーなどへの責任のあるポジションアップやコンサルタントの年収を増やせるおすすめのキャリアパスです。
コンサル会社には下表のように、コンサルタントの役職(階級・ランク)により年収や業務内容が異なります。
役職名 | 年齢目安 | 経験年数 | 年収相場 |
---|---|---|---|
アナリスト | 20代前半 | 入社1年目~3年目 | 500~700万円 |
コンサルタント | 20代~30代前半 | 2年目~7年目 | 700~900万円 |
マネージャー | 20代後半~30代 | 5年目~10年目 | 900~1400万円 |
シニアマネージャー | 30代~40代~50代 | 7年目~20年目 | 1400~2000万円 |
パートナー | 30代、40代、50代 | 15年目~ | 2000万円~数億円 |
コンサル業界全体では、コンサル会社から他コンサル会社に転籍することは一般化しているため、良い職位・ポストや待遇がある場合は是非チャレンジしてみることをおすすめします。
コンサル会社で経験を積んだ後のキャリアプランとしては「コンサル会社から事業会社のポストコンサルへの転職」があります。
ポストコンサルタントとは、コンサルティングファームで実務を経験した後、事業会社の幹部やベンチャー企業のCxO、PEファンドに転籍するハイキャリア転職です。
コンサル会社に勤めていると一定のラインから「コンサルのやりがい」を感じられなくなることもしばしばあります。
その中で、ポストコンサルは「ポスト」という名の通り、“コンサルティング”というポジションで問題解決能力を最大限に生かし、企業の価値最大化に貢献することが求められる仕事になります。
コンサルタントとして実力をつけた方は「コンサル会社からフリーランスへの独立・開業」がおすすめのキャリアプランです。
近年では、厚生労働省による「働き方改革関連法」や、経済産業省の「ダイバーシティ経営の推進」を皮切りに、人材の多様化やリモートワークの推進などにより従来の枠組みに捉われないキャリアパスが着目されています。
中でも、ビジネス上で立場が弱いとされていたフリーランス(個人事業主・副業・複業者・ひとり社長)を守る政策である「フリーランス保護新法(通称)」を2023年4月に政府が可決したことから、“組織から個への働き方へのシフト”は注目を浴び、コンサルの独立や、コンサルからの起業を考える人は年々増加傾向にあります。
フリーランスコンサルタントとは、組織に属さない個人のコンサルタントであり企業と業務委託契約を主体とした次世代の働き方でであり、正社員から年収アップも期待でき自由度の高い仕事ができることから人気のキャリアパスになっています。
下図は実際のフリーランスコンサルタントの年収になり正社員と比べても1.2倍~1.5倍の年収アップが期待できることがわかります。
一方でフリーランスコンサルタントは、下図のように正社員と比べると収入が不安定になるリスクなども多くあり独立には少々不安も抱えてしまうでしょう。
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最後にまとめです。
コンサルタントの役職別の「階級名」「仕事内容」「経験年数」「年収」を比較一覧形式で振り返りましょう。
役職名 | 年齢目安 | 経験年数 | 年収相場 |
---|---|---|---|
アナリスト | 20代前半 | 入社1年目~3年目 | 500~700万円 |
コンサルタント | 20代~30代前半 | 2年目~7年目 | 700~900万円 |
マネージャー | 20代後半~30代 | 5年目~10年目 | 900~1400万円 |
シニアマネージャー | 30代~40代~50代 | 7年目~20年目 | 1400~2000万円 |
パートナー | 30代、40代、50代 | 15年目~ | 2000万円~数億円 |
これからコンサルタントを目指す方は知識と経験を積み是非やりがいある人生を歩んでいきましょう!
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