第二新卒からのコンサル転職の実態！難易度や内定獲得のための対策を徹底解説

第二新卒のコンサルティング業界転職市場は、第二新卒枠やポテンシャル採用枠が用意されており30代・40代と比べても求人数も多く未経験でも転職しやすい特徴があります。

雇用動向調査（厚生労働省）の年齢階級別転職入職率を見ると、20〜24歳の第二新卒に近い層は男性13.4％・女性14.3％と30代・40代よりも高い水準にあり、若手の転職が活発なことがわかります。特にコンサル業界は一般業界と比較して年収水準が高く、正社員として専門スキルを磨きやすいことから、若手に人気の職種となっています。

一方でコンサル業界はハードワークが多く残業や高い要求水準など、働くうえで向き合うべき課題もあります。ただし近年は働き方改革の影響で、年休・土日祝の休日制度を整え、若手の成長を支える研修の充実や、ポテンシャル重視の未経験歓迎枠を年間通じて展開するファームも増加しています。

本記事ではコンサル転職をしたい第二次新卒の方向けに、第二新卒コンサル業界への転職体験者や業界を熟知した専門家が「第二新卒がコンサル業界へ転職する理由、必要なスキル、成功のポイント、コンサル転職実績豊富なエージェント」を解説します。

第二新卒でもコンサルタント業界に転職できるか？

第二新卒かつコンサルティング業界未経験の方でも転職のチャンスは十分にあります。その理由を３つの観点からご紹介します。

第二新卒からコンサル業界への転職難易度

第二新卒未経験からコンサル業界へ転職する難易度は「中程度」です。

理由として、そもそも労働市場において第二新卒という若い年齢は市場価値が入職転職率が最も多い年齢だからです。雇用動向調査（厚生労働省）の年齢階級別転職入職率を見ると、20〜24歳の第二新卒に近い層は男性13.4％・女性14.3％と30代・40代よりも高い水準にあり、若手の転職が活発なことがわかります。

言い換えると、採用企業側も第二新卒の優秀な人材を確保したい意欲が高いため、例え未経験であっても人材獲得に積極的になるのです。

一方で、多くのコンサルティングファームでは、未経験枠や第二新卒の採用枠を用意しているものの、コンサル業界は「論理的思考力」「問題解決能力」「コミュニケーション能力」など地頭の良さやビジネスの素養の高さが求められるため、一般業界への転職と比べると転職ハードルが高くなります。

コンサル業界への入社が難しい理由

コンサル業界への入社が難しいと言われる理由には、「人気の高い業界であり求職者が多い」「求められるスキルや経験が一般業界より高い」「日系企業と比べると採用枠が少ない」などが挙げられます。

東洋経済が発表する入社が難しい有名企業ランキングによると、上位にマッキンゼー・ボストンコンサルティングなどの戦略コンサルティングファームや、EY・デロイト・PwCなどのBIG4系ファームが名を連ねており、コンサル業界への入社が難しいことがわかります。

第二新卒のコンサル業界への主な転職理由

第二新卒未経験者にとって転職難易度の高いコンサル業界ではありますが、コンサル業界に転職したいと思う転職理由の例を見てみましょう。

特に、伝統的な日本企業（JTC – Japanese Traditional Company – )で働く第二新卒の方は、短期間で高いスキルを身につけられる点や若いうちから高年収を得られる点で魅力を感じる方も多くいます。

第二新卒の未経験のコンサル転職事情をご紹介しましたが、転職難易度は中レベルであり決して簡単な転職市場ではありませんが、第二新卒であれば若さを生かしながら未経験でも十分に挑戦できることがわかります。

ここからは、第二新卒のコンサルティング業界に興味がある方向けに「第二新卒のコンサルタントの基礎知識」を紹介していきます。

コンサル業界で第二新卒の転職需要が高い理由

コンサル業界で第二新卒の転職需要が増えている理由として、代表的な3つの要因をビジネス観点から整理します。

人材不足を課題にしている企業が多い

コンサル業界で第二新卒の需要が高い理由には、DX・GXの加速に伴う専門人材の不足があり、若手を早期育成して戦力化したい企業が増えている点が挙げられます(経済産業省「「人材」について」)。

また、コンサルは成長志向が高いため早期退職が多い業界としても知られ、1〜3年で次のステップへ進む前向きな転職が一般的です。

さらに政府のリスキリング支援で人材流動化が進み、第二新卒の市場価値は一段と上昇しています。多くのファームが異業界出身でもポテンシャルの高い若手を積極採用し、短期育成して即戦力化する動きを強めています。

新卒採用の競争が激化している

コンサル業界で第二新卒の需要が高い理由には、新卒採用競争の激化があります。

市場拡大に伴い採用枠は増えているものの、2026年卒の大卒求人倍率は1.66倍と学生不足が続き、優秀層の獲得競争は年々厳しくなっています（リクルートワークス研究所「第42回 ワークス大卒求人倍率調査（2026年卒）」）。子どもの数は44年連続で減少しており少子化による学生数の縮小が続く中、企業の採用難は今後さらに深刻化すると見込まれています（総務省「I-1こどもの数は1366万人、44年連続の減少」）。

そのため企業は、新卒と同様に成長余地を持ちながらも社会人経験による成熟度を備えた“第二新卒層”に注目し、通年採用や特別枠を設けるなど積極採用を進めています。

一定のビジネススキルがついていて基礎教育のコストがかからない

コンサル業界で第二新卒の転職需要が高い理由として、社会人として最低限のビジネススキルをすでに備えている点が挙げられます。

第二新卒は、社会人経験を通じてビジネスマナー、基本的な資料作成力、コミュニケーション力などを実務レベルで習得しており、新卒と比べて立ち上がりが非常に早い層です。

人材育成コストと即戦力化のバランスが良いことから、第二新卒は「早期にプロジェクト投入できる人材」として高い評価を受けています。

第二新卒でコンサル業界に転職するメリットとやりがい【成功体験】

第二新卒でコンサル業界に転職するメリットとやりがいを紹介します。

第二新卒でコンサル業界に転職するデメリットと注意点【失敗体験】

第二新卒でコンサル業界に転職するデメリットと注意点を紹介します。

第二新卒のコンサルタントに求められるスキルと経験

第二新卒コンサルタントに求められるスキルや経験を紹介します。

BIG4の第二新卒採用事情

BIG4や大手コンサルティングファームおける第二新卒採用は通年で募集を行うケースも増えており、若手を早期に育成して戦力化したいファームからのニーズが年々高まっています。

また、BIG4（ビッグ4）とは、世界4大監査法人グループに属するデロイト、PwC、KPMG、EYの4社の名称です。以下では、各社の第二新卒採用に関する主な特徴と概要を一覧でまとめています。

BIG4種	採用スタンス	面接回数	選考内容	休暇	勤務地	キャリア制度
デロイト トウシュ トーマツ	第二新卒採用に積極的。未経験も応募可能。	平均 2〜3 回	書類／筆記／ケース面接など（求人による）	土日祝・年末年始・多様な休暇制度	全国主要都市・海外案件あり	グループ内異動、海外プロジェクト、公募制度あり
プライスウォーターハウスクーパース（PwC）	第二新卒向け特別枠はなし。ただし第二新卒でも応募可能で内定実績も多数。	平均2〜3回（すべてオンライン）	書類／適性検査／面接	土日祝・年末年始・有給20日・特別休暇多数	東京・大阪・名古屋・福岡（リモートあり）	ジョブローテ・海外派遣・オープンエントリー制度
アーンスト＆ヤング（EY）	第二新卒採用は一時停止中（2025年12月時点）。再開時は事業会社出身者・若手コンサル経験者を対象に募集。	複数回面接 + ケース面接	書類／適性検査／個人面接・ケース面接	土日祝・年末年始・創立記念日・有給15日〜	東京	EY Tech MBA・資格支援・グローバル研修
KPMG	第二新卒採用は一時停止中（2025年12月時点）。社会人3年未満・経験社数2社以下を対象に募集	複数回面接 + 仮説プレゼン（対象者）	書類／適性検査（対象者）／面接／新規事業テーマ仮説プレゼン	土日祝・年末年始・リフレッシュ休暇・有給	東京・大阪・名古屋（国内外出張あり）	メンター制度・海外短期研修・多様なキャリア形成

デロイト・トーマツ

デロイト・トーマツは第二新卒採用に積極的で、業界未経験者でも応募可能なポテンシャル採用枠を設けています。

多様なバックグラウンドを持つ社員が在籍しており、入社後は充実した研修制度で基礎から専門スキルまで体系的に学べる点が特徴です。

また、グループ内異動や海外プロジェクトへの応募制度も整備されており、第二新卒でもキャリアの幅を広げやすい環境が用意されています。

EYストラテジー・アンド・コンサルティング

EYストラテジー・アンド・コンサルティング（EYSC）は、これまで第二新卒向けにコンサル未経験者や事業会社出身者も対象とした採用枠を設けてきましたが、2025年12月時点では第二新卒採用は一時停止中です。

EYSCはクライアントだけでなく社員の長期的成長にも力を入れており、入社後はビジネス基礎・コンサルティングスキル研修、語学支援、EY Badge、Tech MBAなど学習制度が充実しています。

フルフレックスや豊富な福利厚生を備え、プロフェッショナルとして継続的に成長できる環境を整えています。

PwCコンサルティング

PwCコンサルティングでは第二新卒の応募自体は可能で、未経験者の内定実績もありますが、特別な第二新卒枠は設けられていないため選考難易度は高めです。

給与は能力に応じて決定され、業績賞与や手当、充実した研修制度、リモートワークやフレックスの導入など働きやすい環境が整っています。

KPMGコンサルティング

KPMGコンサルティングでは、社会人3年未満・経験社数2社以下を対象に採用枠を設けてきましたが、2025年12月時点では第二新卒採用は一時停止中です。

1on1メンター制度や挑戦を後押しするカルチャーが特徴で、20代〜30代以降のキャリア形成を強力に支援しています。

第二新卒からコンサル業界へ転職を成功させる秘訣

第二新卒未経験からコンサル業界への転職を成功させる方法と秘訣を紹介します。

第二新卒のコンサル転職ならコンサル特化型転職エージェントがおすすめ！

コンサルタント転職を目指す方は、コンサル業界に特化した下記の転職エージェント・転職サイトの利用がおすすめです。

MyVision（マイビジョン）

AXIS Agent（アクシスエージェント）

アサインエージェント(ASSIGN AGENT)

第二新卒からのコンサル転職に関連するよくある質問

第二新卒からのコンサル転職に関連するよくある質問をご紹介します。

まとめ

最後にまとめです。

第二新卒のコンサルティング業界転職市場は、第二新卒枠やポテンシャル採用枠が用意されており30代・40代と比べても求人数も多く未経験でも転職しやすい特徴があります。

一方でコンサルタント業界への転職は業界の中でも難易度が高く、特に“コンサル未経験”の方はそのハードルは更に高くなります。

そのため、未経験者の方は転職しやすい人・しづらい人の特徴を抑え、自身のバックグラウンドを鑑みた上で書類/面接対策をする必要があります。